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埼玉から車で岡山へ!? 下部ツアー選手が語る「ウェイティング」の過酷な実態

先日のフジサンケイクラシック、ツアー未勝利の池上憲士郎が堂々の2位に入り、一躍“ケンシロウ”の名を全国に知らしめた。ウェイティングからの出場で得た貴重なチャンスを見事モノにした格好になったが、そもそも「ウェイティング」とはどんな制度?

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ウェイティングとは、出場資格を持たない選手が、欠場者が出た場合、繰り上がりで出場することができる資格で、出場優先順位順に与えられる制度。ただ、当週に会場に入って手続きを行う必要があり、当たり前のことだが出場できなかったときには交通費などは丸々自己負担になってしまう。選手たちはウェイティングをどのようにとらえているのだろうか? 今年、ウェイティングに翻弄されて、2日間で大阪から埼玉、そして岡山へ車移動したという新木豊プロに話を聞いた。

「その週は埼玉でAbemaTVツアーがあって、着いて練習をしていたらミズノオープンのウェイティング(待ち順)が1番ですとの連絡があり、それで岡山に向かうことにしました。結果、移動の途中で出場資格が下りたという連絡があったので、現地で繰り上がり待ちする必要はなかったんですが、長いドライブでした。ウェイティングの順番が1番なら、100%向かいますが、仮に2~3番目だったら、その時の自分の状況や試合会場の場所などにもよりますが、基本的には行くと思います。何のために練習しているのか、何のためにチャレンジに出ているのか、それはすべてレギュラーツアーに出るためなので、少しでもチャンスがあるならそこに懸けるべきだと自分は思っています。過去には700番目の選手が出場したこともあると聞いたこともありますしね」

今年は女子ツアーでもウェイティングで出場した西山ゆかりが、順位こそふるわなかったがホールインワンを達成して高額賞金を手にして話題になった。選手にとってはリスクを伴うウェイティングだが、少ないチャンスに懸けることをしなければ道は開かれないということだろう。

ウェイティングからという少ないチャンスをモノにした「ケンシロウ」(PHOTO/Hiroyuki Okazawa)

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月28日号より

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