FWキープ率29%はクラブのせい? デシャンボーの八つ当たりにメーカーは「8歳児が駄々をこねているよう」
いい意味でも悪い意味でもわれわれに絶えず話題を提供してくれるブライソン・デシャンボー。先の全英オープンでは、プロらしからぬ発言をしたことが話題に……。
大会初日、1オーバーの71、74位タイと出遅れたデシャンボーは「このドライバーは“最悪”だ」と契約先であるコブラのクラブをこき下ろしたのだ。
フェアウェイキープ率が29%で頭に血が上ったのか、クラブ批判が止まらない。
「そもそもこのドライバーのフェースが好きじゃない。ミスヒットをいかに許容範囲に収めてくれるかが重要なのに、ファーストカットにすら収まってくれない。この点に関してはさんざんメーカーと話し合ってきたのに改善されていない。フェアウェイに置ければ何の問題もなかったのに」とまくしたてた。
さらには「これはクラブに物理的(構造的)な問題がある。デザインが理にかなっていない」とまで言い出したのだ。
これにはコブラのクラブ開発担当者も「彼がこんな愚かなことを言い出すなんて本当に心が痛い。大勢のスタッフが猛烈なスウィングスピードで振る彼に合ったクラブを作ろうと努力しているし、それを彼は知っているはず。この発言はまるで8歳児が駄々をこねているようだ」と怒りを通り越し悲しみのコメント。
冷静になったデシャンボーはさすがにまずいと思ったのか、その夜SNSで謝罪。
「ラウンド後のインタビューでの発言はプロらしくなかった。フラストレーションが溜まって感情が爆発してしまった。最悪なのはドライバーではなく自分。コブラとはデビュー以来5年間チームとして一緒に仕事をしてきて素晴らしい製品を作ってくれている。自分の発言を心から反省し、これからはプレーだけでなく感情もコントロールする術を身につけたい」とコメント。
デシャンボーが問題発言を行うのは決まってスコアが悪かったとき。その都度、物理や科学を持ち出し言い訳せずにはいられないようだ。不用意なひとことで契約を切られたJ・トーマスのような例もあるが、果たしてデシャンボーの今後は?
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月10日号より