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「あんなに手前から入れていいんだ!」 絶好調男・木下稜介を変えたミケルソン流アプローチの極意とは

先のダンロップ・スリクソン福島オープンで2戦連続優勝を飾った木下稜介。勝因のひとつに「フィル・ミケルソン」を挙げたが、どういうことかというと……。

実は、ミケルソンから学んだというアプローチが関係しているというのだ。木下いわく「ミケルソンがアプローチをする映像を見て研究した」とのことだが……。優勝時、木下のバッグを担いでいた、コーチでもある奥嶋誠昭氏に話を聞いた。

「たしかにミケルソンのアプローチを見て以来、バウンスの使い方が良くなりました。以前はボールに直接コンタクトして、言ってみれば“突っつく”ような打ち方でしたが、それだとバウンスは上手く使えない。以前、そこを改善しようと取り組んだことはあるんですが、その時はやりきれませんでした」(奥嶋氏)

木下はツアー屈指のショットメーカーで、ツアー選手権で初優勝を飾る以前から「いつ勝ってもおかしくない」と言われていた。だが、ショットメーカーであるが故にアプローチをする機会が多くなく、当初、アプローチに関してさほど問題視はしていなかった。それが一変したのが今年初めに出場したソニーオープンだ。初めてのPGAツアーで感じたのはショット力だけでは戦えないということ。アプローチを強化しなければ向こうでは戦えないと実感し、本格的なアプローチ改革が始まったわけだが、ヒントになったのが全米オープンでのミケルソンのロブショット。「あんな手前から入れてもいいんだ」と思ったという木下。

今までは「グリーンを外さない」ことを前提としたゲームプランだったのが「外しても寄せられる」という組み立てに変わった。ショットメーカーである優位性をさらに高めることになったのがアプローチ改革だったわけだ。

映像を見るだけで自分のものにしてしまうところが凄い! 左はコーチの奥嶋氏

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月20日号より