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「彼はヒーローだ」アメリカでも“パグンサンの11本”が話題!

全英オープンの出場権がかかった国内男子ツアーのミズノオープンでフィリピン出身のジュビック・パグンサンが優勝。「11本のクラブで全英切符を手にした」と海外でも大きな話題になっている。

日本デビュー10年目でつかんだ念願の初勝利に笑いが止まらなかった43歳。「ようやく勝ててホッとした」と人なつっこい笑顔を浮かべた。

米ゴルフダイジェストは「さまざまな秘密兵器を携えて戦うデシャンボーとは大違い。パグンサンにはキャディさえいなかった」と伝え「コロナの影響もあり、自分でバッグを担ぐセルフプレー。しかもバッグのなかには11 本のクラブしか入っていなかった」と大々的に報じた。

「電動カートはグリーンをグルッと回るので僕にとってはわずらわしい」というのが自らバッグを担いだ理由だと解説し、その姿は「世界中の伝統的なゴルフ愛好家にとってはヒーロー像」と解説。

なぜ11本だったのか? パグンサンによると「セルフで試合を戦うのは3回目。前の2回は(14本入れて)重かった。もう年だしね」と軽量化を狙ったというわけ。

抜いたのは3、4、6、8番アイアンの4本。そこに19度のユーティリティを投入。ウェッジは4本態勢で持ち味を生かした。限られた本数でのプレーにはクラブ選択をシンプルにするメリットも。迷いのないプレーが後続に3打差をつける逃げ切りVにつながった。

全英でもこの姿が見られる?(PHOTO/Hiroaki Arihara)

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週刊ゴルフダイジェスト2021年6月22日号より