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【小祝さくら ゴルフときどきタン塩】Vol.94 夏は花火! そして試合は、北海道開催やナイターゴルフがいいかも……

国内女子ツアーを牽引する女子プロのひとり、小祝さくら。ほんわかした雰囲気を持ちつつも、プロ2年目の2019年以降着実に優勝を重ね、すでにツアー通算10勝以上を誇る実力者。そんな小祝の素顔や、ほっこりとした日常を追っていく――。

撮影/本人提供 イラスト/オギリマサホ

>>前回のお話はこちら


小祝さくらは最近、海がちょっぴり怖くなった。

「泳げないわけではなくて、映画の『ジョーズ』を見たらサメが怖くなって、海も怖くなったんです。プールなら大丈夫だけど、最近なかなか行く機会がなくて。ウォータースライダーが好きなんですよ」

だから、今年の夏休みは、海ではなく花火大会に行った。仲間たちと行く花火大会は最高だった。

「有名な長岡の花火大会です。一度行ってみたかったんです。すごくキレイでした」

日本のLPGAツアーは、その人気も相まって、シーズンを通して試合のない週がわずか1週間しかない。その貴重な時間を使って楽しむことができた。

それにしても、今年の夏は暑い。

「最近の夏の試合はハイスコア合戦にもなります。暑さ対策でグリーンにたくさん水をまいたり芝をあまり刈らなかったりするので、スピードが遅くなるし、難しく仕上げられないからです。そんな中で私も、もったいないミスが徐々に減ってきて、スコアを伸ばせる日も増えました」


暑さ対策に関しては、女子プロは皆、苦労しているらしい。

「倒れそうになることもある。不安でしかないですよ。とにかくもう“無の心”でいくしかない。みんなそうだと思います。とりあえず無の心でスタートして、残り5ホールくらいになると終わりが見えてくるので、『あと5ホール、頑張ろう!』と思うと、そこからまためっちゃ長いんです。それで気力で頑張って、とりあえず何とか終わった、みたいな感じです」

だから、練習もままならないのだと言うが、そこはムリをしないでほしいと願うばかりである。

「対策は、とりあえず日焼け止めを塗って、傘を差して、氷嚢を当てて、水分や塩分をきちんと取って……普通のことをしっかりとやることくらいです。でも、試合の2日目、3日目などは、体内に熱がこもってしまうのか、汗が噴き出す感じ。なにせ、ゴルフ場って日陰がないし、照り返しも強いので……それ
でも選手は、そう簡単に棄権はしたくないし、決勝ラウンドまで行ったらなおさら、『ここまで頑張ったからできるだけ上に行きたい!』と思いますしね」

女子プロたちは過酷な環境で、精いっぱい戦っているのだ。

「今後、夏は北海道だけで試合をするとか、ナイターゴルフにするとか、そういうことを考えることも必要なのかもしれないですよね。何年後かはそういうことになるかもしれない。ギャラリーのみなさんだって、暑いなかで観戦するのは危険ですよ」

地球の平均気温がどんどん上がっているなか、そんなこともちょっぴり考えてほしいと感じている小祝さくらなのである。

花火大会には皆で浴衣を着て。

「浴衣を着るのは最初で最後かもしれません」。白地に青の花咲く浴衣が、とても似合っているさくら。夏の楽しい思い出の1つになった


こいわい・さくら。1998年北海道生まれ。ニトリ所属。8歳でゴルフを始め、17年のプロテストで合格。19年初優勝、20-21年は5勝を挙げ最後まで賞金女王を争う。22年2勝、23年1勝、24年2勝、25年も1勝を挙げ、ツアー通算12勝。「後半戦が始まりました。少しずつゴルフがかみ合ってきています」

週刊ゴルフダイジェスト2026年9月1日号より