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日本でも活躍したイ・キョンフン。米ツアー挑戦80試合目で悲願の優勝

AT&Tバイロン・ネルソンでPGAツアー出場80試合目にして初優勝を成し遂げたのは、韓国出身で日本ツアーでも活躍したイ・キョンフン。さて、メディア評は……。

米メディアは「肥満解消のためにゴルフを始めた」「プロゴルファーじゃなかったら歌手になりたかった」など、面白トリビアを紹介。

一方、母国の韓国メディアは、松山英樹や石川遼と同世代でもあるイが韓国勢史上8人目の王者に輝いたとして大喜び。

「“努力が才能”李京勲が優勝の扉を開いた」(『中央日報』)「“79転80起”李京勲、忍苦の歳月経てPGAツアーの頂点に」(『スポーツ東亜』)「“誠実のアイコン”李京勲、PGAツアー生涯初勝利」(『ファイナンシャルニュース』)と、イ・キョンフンの話題で持ち切り。

というのも、イは日本2勝と韓国1勝の実績がありながらも、2016年から米下部ツアーに挑戦、2019年にレギュラーツアー昇格を果たした苦労人。出場80試合目となった今大会でも、最終日の悪天候による約2時間半の中断をものともせず、最後は妻も見守るなかウィニングパットを沈めてみせただけに、その強心臓ぶりを称えるほかなかった。

妻が7月に第1子となる娘の出産を控えていることも、イにとって大きなモチベーションに。なかでも、「パパになるという考えが李を強くした」と伝えた『韓国経済』は、自分の仕事を辞めてまで夫のPGAツアー挑戦を支え続けた妻の献身的なサポートを称賛。ほかにも「李京勲、身重の妻の前で“待ちに待った優勝”」(『世界日報』)や「PGA初優勝の李京勲、出産控えた妻に感動のプレゼント」(『ゴルフ韓国』)など、複数のメディアが夫婦の固い絆に注目していた。

ちなみに、韓国ではお腹の中の赤ちゃんにニックネーム(胎名)を付ける風習があるが、イ夫婦が付けたのは「祝福」を意味する「チュッポギ」。きっと、これから生まれてくる赤ちゃんも自分のパパの優勝を温かく“祝福”していたはずだ。

2015年には「HONMA TOUR WORLD CUP」で日本ツアー2勝目を挙げ、韓国ツアーでも賞金王に輝いた実力者(写真は2016年カシオワールドオープン。PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月8日号より