Myゴルフダイジェスト

ライダー杯キャプテン・ストリッカーがシニア6勝目。レギュラーツアーでも奮闘

9月に開催予定のライダーカップで米チームのキャプテンを務めるスティーブ・ストリッカーが米チャンピオンズツアーのチャブクラシックで優勝した。

「どんな大会でも勝つのは難しい。最終日はきっと誰かが伸ばしてくると思った。それが自分だったらいいと思っていたけど現実になったね」と5アンダー67の好スコアでフレッド・カプルスらを逆転。同ツアー通算6勝目を挙げた。

ライダーカップはストリッカーの地元ウィスコンシンで行われる。キャプテンとして米チームのメンバー選びも重要な仕事。53歳のいまも機会があればレギュラーツアーに出場。“キャプテン”の文字が記されたキャップをかぶり視察を行っている。

しかもただ出るだけではなく、ウェイストマネジメント・フェニックスオープンでは優勝したブルックス・ケプカに2打差の4位タイの好成績。

「ここ(シニア)でプレーするのはすごく楽しいけれど、レギュラーツアーで戦うのも刺激になっていい。目標はフェデックスカップのポイントランク125位以内に入ってプレーオフに進出すること。できるかどうか挑戦したい」

現在ストリッカーのランクは123位。8月に開催されるプレーオフシリーズはまだ遠い。それでもキャプテンは例年以上のモチベーションでシニアとレギュラーツアーの二刀流を続けるつもりだ。

RBCヘリテージで勝ったスチュワート・シンクとは6歳しか違わない。「自分が一番レギュラーで成績が良かった頃よりショットは今のほうがいい」というから優勝さえ夢ではないといわんばかり。

「ゴルフはコースとの戦い、そして他の選手たちとの戦い。でも年をとってくると一番は自分との戦いになる」とストリッカー。ライダーカップでは尊敬されるキャプテンになるに違いない。

レギュラーでもまだまだ戦える!(写真は20217年全英オープン。PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年5月11・18日合併号より