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【藤田寛之の米シニア挑戦記】Vol.4「プロアマでベロベロ!? 日本との違いに驚愕」

2025年から米シニア(PGAツアー チャンピオンズ)に挑戦している藤田寛之が、現地での生活や試合の様子をレポート!

PHOTO/BKコーポレーション

>>前回のお話はこちら

PGAツアーチャンピオンズ4試合目は「ホーグクラシック」です。結果は77位タイの最下位でした。原因としては、ポアナ芝のグリーンにやられた感じです。自分はおそらくポアナ芝は初体験だったと思います。初日に8オーバーと叩いたのですが、グリーンエッジからも含め、3パットが5回くらいありました。表面がボコボコしたポアナ芝はロングパットの距離感が合わせにくく、1m以内のショートパットも予想できない転がり方をします。その影響でかなり苦戦しました。ショット自体は悪くなかったのですが、コースに出るとボギーやダボが簡単に出てしまう。そんな試合でしたね。


ポアナ芝はじゅうたんみたいな感じでボコボコしています。午後になるとグリーンは踏みつけられ、さらにボコボコが激しくなります。2日目はパープレーで回り、3日目でアンダーを出したいと思いましたが、結局2オーバーでした。パッティングは「水もの」です。ポアナ芝でも入るときは入りますからギャンブルみたいなものです。

今回のレポートでは、「プロアマ」についても紹介したいと思います。PGAツアーチャンピオンズでは、全選手がプロアマに参加します。水曜と木曜の2日間は必ずプロアマがあり、中には月曜も含めた3日間行われる試合も。さらにすごいのが、プロアマでお酒が飲めること。この試合でもセミプロみたいなお客さんと回ったのですが、ずっとお酒を飲んでいたので最終ホールはテンプラしていました。本当にベロベロでしたね。さすがアメリカ、自由すぎます! 基本的にアメリカのプロアマは、プレーを楽しもうというスタイルが強いです。日本のようにレッスンをするような接待感はまったくありません。

ポアナ芝のグリーンに苦しめられた(左)。バンカーからのショットもスピンの入り方がバラバラで距離感が合わなかった(右)

ホーグクラシック 3/21~23
ニューポートビーチCC(カリフォルニア州)

ポアナ芝のグリーンは非常に硬かったです。ショートアイアンでもボールマークが付かないくらいです。だからピンに対する距離の合わせ方も難しかったです。いいところはほとんどなかった

藤田寛之

1969年生まれ、福岡県出身。葛城GC所属。レギュラーツアーで23年間シード選手として活躍。ツアー通算18勝を挙げ、2012年に賞金王を獲得。2023年日本シニアオープン制覇。今季はPGAツアーチャンピオンズにシード選手としてフル参戦中

週刊ゴルフダイジェスト2025年4月15日号より