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桂川有人が挑戦した「NEXT GOLF TOUR」ってどんなツアー? 優勝者にはDPワールドツアー出場権も

桂川有人がトラックマンが開催する異色のツアー「NEXT GOLF TOUR」に参戦するという情報を入手し、潜入した。優勝を目指すと自信満々で臨んだ桂川だが、「NEXT GOLF TOUR」とは、一体どんなツアーなのか

PHOTO/Tadashi Anezaki、Getty Images

桂川有人 かつらがわ・ゆうと。昨シーズンは欧州ツアーを主戦場に活躍。今シーズンは国内で戦う

男子ツアーの開幕は3月末。しかし、昨年欧州ツアーを主戦場に戦っていた桂川有人プロが2月の頭に大会に出るという情報が入った。PGAか? 欧州か? と思っていたらまさかのインドア。そこで行われていたのがトラックマンの開催する「NEXT GOLF TOUR」だ。なぜその大会に出ようと思ったのか桂川に聞いてみた。

「オフシーズンに試合ができて、場所も近場で済むってめちゃくちゃよくないですか? オフシーズンでも試合感を磨けると思いますし、何よりしっかりと賞金も出る。こんな魅力的なことはないですよ」

自信満々で挑んだ桂川。結果やいかに?

「NEXT GOLF TOUR」とは?

トラックマンを使ったバーチャル空間の大会!

今回の開催が2度目となる。コースはPGAツアーザ・メモリアルトーナメントの開催地「ミュアフィールドビレッジGC」。世界中からの参加者はグリーン、風など同条件で競う。エントリーフィーは130$

●計7試合で行われるシリーズトーナメント
予選は6試合の中から1試合を選択し、18Hをプレー。6試合のスコアの上位100名が最終戦である第7戦に進み、36Hをプレーし優勝者を決定する

●プロアマ問わず誰でも出場できる
インドアゴルフ打席にトラックマンがある場所であれば、男女、レベル関係なく出場できるのが魅力。人気なので応募は早めにすることがオススメ

●様々な副賞が用意されている
各試合の優勝賞金3万$はもちろん、ドラコン、ニアピン、最多パーオン賞、最長連続バーディ賞やソーシャルメディア賞など、様々な副賞が用意されている

「どこでも試合に出られるのが嬉しい」(桂川)

ツアーに出場となると移動などで経費がかかってしまう。しかし、トラックマンが設置されていればどこでも参加できるので経費もかからない

桂川が感じた「NEXT GOLF TOUR」3つの魅力
移動や拘束時間が短く済んだ
移動はもちろん、試合自体も1人で回れるので18Hで1時間弱の時間で済む。通常の試合と比べて拘束時間も少ないのが魅力のひとつ
全員が同条件で戦えるのでフェア
通常の試合では午前、午後で天候などが変わるなど、状況は違う。対してこのツアーはインドアでグリーン、風なども揃えられて同条件で戦える
年齢や腕前での縛りがないかも
プロからアマチュアまで誰でも参加できるのがいいところ。プロと同じ舞台で競い合える場所は少ないので、腕を試したい人にはピッタリ

優勝者にはDPワールドツアー出場権

優勝を目指し、自信満々で挑んだ桂川。しかし、フタをあけてみるとまさかの「82」(10オーバー)。通常の試合とは全然違うと言う桂川。ラウンド終了後、かなり悔しさを表していた。それもそのはず。実は「NEXT GOLF TOUR」で優勝するとDPワールドツアー1試合とヨーロピアンチャレンジツアー3試合の出場権を獲得できるのだ。

「1試合でDPワールドツアーに出られるのはかなり大きいです。しかも誰でも参加できるというのがキモですよね。なので僕も優勝を狙っていたのですが、結果が伴わず……。もしかしたら今後DPツアーへ出るための1つの手段として多くのプロが挑戦するかもしれないですね」(掛川)

シーズン1の優勝者
ラスムス・ロシン

スウェーデン出身の21歳。シーズン1で優勝を勝ち取り、DPワールドツアーに出場した

「感覚派のボクには難しかった…」

試合中、風や傾斜など自分の感覚を頼りにマネジメントを組み立てる桂川。「インドアだと感覚というよりも理論派が強いかもしれないです」(桂川)

難しさ1
バーチャル空間のマネジメント

マネジメントはバーチャル映像を見ながら決めなくてはならない。「パッと見た景色で判断する僕にとっては難しかったです……」(桂川)

難しさ2
ショートゲームの感覚

グリーンの速さ、傾斜は出るがタッチが合うまでに時間がかかってしまった桂川。「もっと練習していれば感覚が合ったかも。慣れが必要ですね」(桂川)

月刊ゴルフダイジェスト2024年4月号より