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つかまえたいときはインターロッキング!? 池村寛世がショットごとに握り方を変えているワケ

クラブの握り方には「オーバーラッピング」「インターロッキング」「テンフィンガー」などがあるが、通常、1種類の握り方を貫くもの。しかし男子プロの池村寛世は、日によって、もしくはショットによって、握り方を変えるという。いったいなぜそんなことをしているのか?

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroaki Arihara

池村寛世 いけむらともよ。小柄ながらも平均飛距離298ヤードの飛距離を持つ。賞金ランク62位

グリップで球筋を調整する

ショットごとに握りを変えている池村寛世プロ。話を聞くと、それぞれに役割があるのだという。

「基本はオーバーラッピングなんですけど朝の練習で球のつかまりが悪いと感じたらその日はインターロッキングにします」

グリップを日替わりにするなんて聞いたことがない……。

「ずっとオーバーラッピングだったんですけど、2年前くらいに練習場でインターロッキングを試してみたら球がつかまるし、振っていて違和感がなかったんです。これは使えるなと思って両方やるようになりました。僕はスウィングは変えずにグリップで弾道を調整してます」

普段はオーバーラッピングで握るという池村は、ホールロケーションや状況によって握り方を使い分けるようだ。

通常時は
オーバーラッピング

球をつかまえたいときは
インターロッキング

「挟むと右手が強く使えるんです」

インターロッキングで握ると力が入りやすい。結果、手を返しやすくなり球もつかまえやすいという

転がしのときは逆オーバーラッピング

アプローチで転がすときは「パター握りでホウキで掃くイメージで振ることで安定感が増すんです」(池村)

月刊ゴルフダイジェスト2024年2月号より