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“ヒール”でも270Y! 新ドラコン女王・竹田麗央。飛ばしの秘訣は「フォローを速く」

JLPGAツアー唯一の公式ドラコン大会が今年も行われた。飛ばし自慢の13人による争いは、優勝候補筆頭の穴井詩がまさかの記録なしとなり、若き飛ばし屋が初の栄冠を手にした!

PHOTO/Shinji Osawa

竹田麗央 たけだ・りお。2003年生まれ熊本県出身。2021年の日本女子オープンでローアマを獲得し、その年のプロテストに合格

住友生命Vitalityレディス 東海クラシック2日目の競技終了後に行われた「朝日インテックpresentsドライビング女王コンテスト」。今年は岩井姉妹や櫻井心那といった試合で優勝経験のある選手のほか、アマチュアの馬場咲希も出場。競技後にもかかわらず、多くのギャラリーが詰めかけた。

本命は、昨年300ヤード超えのビッグドライブで優勝した穴井詩。この大会の絶対女王として君臨する彼女に、新世代の飛ばし自慢がどう立ち向かうのかに注目が集まったが、並みいる強豪を抑え優勝を飾ったのは竹田麗央。

「飛ばしのタイトルはこの大会でしか取れないので、嬉しいです」と話す彼女は、まだ20歳。飛ばしの秘訣はどこにあるのか?

「飛ばしたいときほどいつもと変えないようにしています。意識するのは、フォローサイド。フォローでいかにフィニッシュまで速く振れるか。そこだけ意識していますね。ただ、一番大事なのは、芯に当てること。今回は少しヒールめでしたが……そこがもっとも大事な部分だと思います」

ヒールめに当たって270ヤード……期待の新女王の誕生だ!

1位竹田麗央271.3Y
2位岩井千怜268.6Y
3位荒川怜郁265.0Y

フェアウェイの幅に収まっていれば……

2連覇中の穴井の打球は2球とも右へ。距離だけでみると、キャリーで270ヤードを超えていて、フェアウェイの幅に収まっていればぶっちぎりの優勝だった

飛ばしの秘訣は
「できるだけ力を入れずに、シンプルに振ること!」

フォローは「小さく! 速く!」

アークを大きくすることよりも、素早くフィニッシュまで振り切ることを意識している。「むしろフォローは小さく。速い回転が飛ばす秘訣です」

クラブはスリクソン「ZX7 プロト(9. 5 度)」にツアーAD UB(5X)、長さは45.25 インチ、ボールは「Z スターXV」で見事優勝を飾った

竹田麗央の1Wスウィング

芯でとらえるために、飛ばしたいときでもトップの高さは普段と変えない。インパクト後のスピードで飛距離を出すイメージ

>>2位~5位の選手たちのスウィングはこちら!

  • 住友生命Vitalityレディス東海クラシックの2日目終了後に開催された「朝日インテックpresentsドライビング女王コンテスト」。上位の選手たちのダイナミックなスウィングをプロコーチの大西翔太が解説! PHOTO/Shinji Osawa >>ドラコン女王・竹田麗央のスウィングはこちら 解説/大西翔太 おおにししょうた。青木瀬……

月刊ゴルフダイジェスト2023年12月号より