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【飛距離UP】小倉ひまわりが肉体改造で30ヤードUP! 痩せたら飛ぶは本当だった

GDライブラリ
2019.09.21

体重が重いほうが飛ぶ! そう信じて疑わないゴルファーはプロの中にも多い。だが、痩せて飛距離を大幅アップさせた女子プロがいた。黄金世代のひとり、小倉ひまわりだ。彼女を指導するトレーナーは「痩せれば飛ぶんです」と豪語する。

1998年生まれの黄金世代
小倉ひまわり
東京都出身。2017年プロテストに合格。同期は勝みなみ、新垣比菜、吉本ひかる、松田鈴英など。18年シーズンはレギュラーツアーにフル参戦し、今季はステップアップツアーを中心に活動

プロトレーナー
安福一貴
プロ野球選手や格闘家など、さまざまなアスリートを指導。成田美寿々とタッグを組んで7年目。小倉ひまわりとは今季からトレーナー契約を結ぶ。品川でスタジオ「STARTUG」を主宰

「体が重いほうが飛ぶ」は間違いだった!

昨年、レギュラーツアーにフル参戦した小倉ひまわり選手。当時のドライバーの平均飛距離は220㍎だったが、最近30㍎アップして250㍎まで伸びている。小倉選手になにがあったのか。

ひとつの転機は今年3月、成田美寿々選手らを指導するトレーナー、安福一貴氏と契約を結んだことだ。その初対面で言われた言葉は「とりあえず痩せよう」だった。

「スウィングスピードが上がり、振り抜きも良くなった」と小倉プロ。ラウンド時にも疲れにくくなり、長年悩まされてきた腰痛も改善

当時を振り返って「内心は不安だった」と小倉プロ。9歳でゴルフを始めた当時から、「体は重いほうが飛ぶ」と信じてきたし、プロになっても「痩せて強くなった選手はいない」と周囲から言われていた。

さらに小倉プロは、「実は昨年、2カ月で5キロ痩せて、ドライバーがキャリーで200㍎しか飛ばなくなってしまったんです。それで体重を戻そうと、トレーニングの最中におにぎりを2個食べていました(笑)」それでも安福氏の言葉に従ったのは、指導を受けてすぐに落ちた体重で、一度だけ成田美寿々プロをアウトドライブしたからだ。

そこから食事とトレーニングを中心に、4カ月で10キロのダイエットに成功。すると昔の飛距離が戻ったばかりか、「ゴルフ人生で一番飛んでいる」と平均で250㍎の飛距離を手に入れた。

「もう少し痩せれば、まだまだ伸びると思っています」と、小倉プロは笑いながら語った。もっとも「痩せて飛ぶのは当然です」とはトレーナーの安福氏。

「痩せたというより、アスリートの体に近づいただけ。大きな荷物を乗せたトラックの燃費が悪く、スピードが出ないのと同じです。ムダな脂肪を落とせば、体は速く動けるし、ヘッドスピードが上がります。そういう意味でもほとんどのアマチュアも、痩せたほうが絶対に飛ぶでしょうね」

男性なら体脂肪率15%前後がもっとも素早く動けます

痩せるといっても単に体重を落とせばいい、ということではなさそうだ。たとえば、飛ばし屋で知られる世界ランク7位のアリヤ・ジュタヌガンは、見た目は太めの選手。

だが安福氏によれば、「体重はあるでしょうが、それは筋肉量が多いからで、かなりアスリートな体型をしています。というのも競走馬のサラブレッドと同じで、足首に向かってスっと細くなっています。重要なのは体重を減らすことというよりは、速く動ける体をつくることなんです」

アリヤ・ジュタヌガン

「体重の数値ばかりを気にするのは世界中を探しても日本人だけ。それよりも注目すべきは『体脂肪率』です。体脂肪率は性別や年齢によって目標数値が変わりますが、男性なら15%前後、女性なら25%前後だと、もっとも素早く動ける体といえるでしょう」

身長と体重の数値から算出されるBMI(ボディマス指数)という指標もあるが、飛距離を伸ばすと考えれば、目安は体脂肪率となる。

「男性で15%前後、女性で25%前後というのは、やや痩せ寄りですが、数値的には標準の範囲内です。目標として決して難しいものではないし、誰もが目指せる数値といっていいでしょう」(安福氏)

実際、小倉プロは4カ月で10キロを減量したが、「苦しいと感じたことは一度もなかった」と語る。その減量メニューは、食事と有酸素運動、そして筋トレ。食事は高タンパク&低カロリーを意識した。米やパンなどの主食を抑え、肉はチキン、野菜の不足分はサプリメントで補った。

ただ週に1日は好きなものを食べ、長続きする工夫も行ったという。「体脂肪率が下がると体が軽くなって、ヘッドスピードが上がる感覚がしました」(小倉プロ)

食事とともに大事なのがトレーニングだが、「普段から体を動かさない人は、食事の管理+体を動かすだけで十分。週に1回はエレベータを使わない、ひと駅ぶん歩く、普段より早歩きで歩く、などでいいんです。ただ週に1回、30分以上の有酸素運動を心がけてください。これもラウンドに行けば十分。

「ジムに通わなくても、かかとを上げて歩いたり、通勤電車でかかとを上げて立つだけでも十分筋肉を刺激することができますよ」(安福)

また筋トレではバーベルを上げなくても、かかとを浮かして歩く、早歩き、相撲の四股を踏む……だけでも、体脂肪はどんどん落ちていくはずです」

体脂肪率を標準に近づけるのは体を速く動かすため。そこで毎日の生活にも「素早く体を動かす行動を取り入れてほしいんです」という安福氏が、ゴルファーのために提案するのが、クラブを逆さに持った素振りである。

普段のスウィングより速く振ることで、脳の神経回路をアップデートできる

「体脂肪率が落ちて見た目が痩せても、太っていたときのスウィングスピードは体に染みついているものです。そこでクラブを逆さに持ち、普段よりも速いスピードでビュンビュン振る。そうすることで脳の神経回路の伝達スピードも速いものに書き換えるのです」

つまり体脂肪率を落として速く動ける体をつくるのと同時に、実際に速い動きを取り入れることで、相乗効果を生み出そうというわけだ。しかもクラブを逆さに持っての素振りは、ヘッドスピードを上げ、飛距離を伸ばす、定番の練習メニューといえる。

「体重が重いほうが飛ぶ、というのは都市伝説のようなものです。ほとんどのゴルファーは痩せれば飛ぶし、なにより長くゴルフが楽しめるはずです」。この秋は、体脂肪ダイエットに挑戦!

週刊GD2019年9月24日号より

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