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全盛期のタイガーは110ホール「ノーボギー」。これを上回る偉大な記録の持ち主は?【ゴルフの数字】

4人1組、1ラウンド18ホール、パー72……ゴルフにまつわるいろいろな数字。知らなくてもゴルフはできるけど、知っていればゴルフがもっと楽しくなる! 今回は、タイガーを超えた連続ノーボギーの記録について。

2019年はメジャー2勝を含むシーズン4勝を挙げ賞金女王にも輝いたコ・ジンヨン(PHOTO/Blue Sky Photos)

2022年の楽天スーパーレディースで、勝みなみが4日間、72ホールを“ノーボギー”で回り優勝を果たした。これは、国内女子ツアーの4日間大会で初の快挙。続いて出場したNEC軽井沢72ゴルフトーナメントでは初日の14番ホールまでボギーなしで回り、87ホール連続でノーボギーという、これまた国内女子の新記録を達成した。

パーを取るのが当たり前のプロゴルファーでも、当然ボギーを打つことは多々ある。OBを打った時点でパーの確保は困難になるし、池に入れた場合もパーはかなり厳しくなる。パーオン率は、トップの選手でも75%ほどなので、4ホールに1回はパーオンを逃すことになる。グリーン周りやバンカーから確実に寄せて1パットで上がるのは、プロであっても百発百中というわけにはいかない。またパーオンしても、ロングパットや難しいラインが残れば3パットの可能性もある。

このように考えると、勝みなみの「87ホール連続ボギーなし」というのがいかに凄い記録かが分かるだろう。

しかし海外に目を向けると、もっと凄い記録がある。

PGAツアーのノーボギー記録歴代1位は、110ホール。世界最高峰の難度を誇るPGAツアーという舞台で6ラウンド以上もボギーを打たなかった人物は、何を隠そうタイガー・ウッズ。これは、メジャー3連勝という破竹の勢いを誇った2000年シーズンに達成された記録だ。

そんな最盛期のタイガーを上回る記録が、2019年に達成されている。それが、米LPGAツアーで活躍する韓国出身のコ・ジンヨン。

2019年8月のAIG全英女子オープン第3ラウンドの3番ホールから、キャンビア・ポートランドクラシック第1ラウンドの9番ホールまで、実に114ホールを1度もボギーを叩かずプレーした。これが、プロツアーでの連続ノーボギー記録としてギネスにも登録されている。通常の試合だけでなく、メジャーを含めた記録という点も注目だ。

我々一般ゴルファーにはたとえ1ラウンドでも到底かなわない記録ではあるが、ボギーをダブルボギーやトリプルボギーに置き換えて、ダボ以上を叩かない、トリ以上を叩かない、といったことを目標にプレーしてみるのはアリだろう。