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平均ストローク1位は星野陸也。なのに表彰されたのは比嘉一貴……いったいなぜ?

2022年シーズンの国内男子ツアーの平均ストロークの数値は星野陸也が1位だったが、JGTOの表彰式で表彰されたのは、2位のはずだった比嘉一貴。その理由とは?

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki

賞金王の比嘉一貴が、「70.123」で平均ストローク賞も受賞。実は”棚ぼた”だった!?

唯一特別ルールがある平均ストローク賞

12月5日に行われたJGTOの表彰式で、数値上では1位だったはずの星野陸也が、平均ストローク賞を取れなかった理由をJGTOの担当者に聞いた。

「同部門は、一度でも試合中に棄権をすると表彰対象外になる規定があるんです」という。

星野は日本オープンの2日目に手首の負傷で棄権をしていたため、表彰対象外になってしまったというわけだ。それを聞いた星野は「棄権でこの部門が獲れないとわかっていたなら、棄権してなかった」と嘆いていた。

平均ストロークの計算方法

「コース調整値加算総ストローク÷総ラウンド数」で算出。コース調整値は、”パー72以外のコースでのスコア”をパー72のスコアに換算すること。これで、全試合をパー72で行った場合の、1ラウンドあたりの平均ストロークを公平に比べられる

星野陸也は3部門で受賞を果たした
●メルセデス・ベンツ トータルポイントランキング賞
●バーディー率賞
●サンドセーブ率賞

平均ストローク賞は逃したものの、星野は3部門を受賞。賞金ランクも比嘉に続きに2位につけた

1試合でも棄権すると受賞資格を失う理由とは?

スコアが悪い試合をわざと棄権した場合、そのスコアが反映されなくなる。棄権で受賞資格を喪失するのは、それを防ぐための処置。それ以外の部門では、35%の試合に出場していれば、表彰対象になる

女子は山下美夢有が日本人史上初の60台

女子ツアーでは、山下美夢有が「69.971」で1位に輝いた。これは、2019年の申ジエ(69.9399)以来、平均ストロークで60台を達成したのは2人目。日本人選手では初めての快挙だった

月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より