今日もコマッ太くん、マナブくん、キク子ちゃんの3人でラウンド。すると、ルールに関して意見が分かれる場面が。果たしてこんなとき、どう処置すればいい?

ILLUST／Tomoko Sano　TEXT／Youichi Tsunoda

コマッ太君のドライバーショットは空振り同然。ボールはチョロリと落ちたが、ティーイングエリア内にあったので再度ティーアップした。でもアイアンに持ち替えティーも低くした。この変更は許されるの？

果たしてどう処置するのが正しい?

あまりないケースではあるが、ティーショットが「ほぼ空振り」で、ティーイングエリア内にボールがポトリ。

旧ルール（2018年まで）では再度のティーアップは認められていなかった。ティーから落ちたら2打目はそのままプレー。すでにインプレーの球になっているから、あるがままに打たなければいけなかったんだ。空振りしてティーの上にボールが残ればティーアップした状態で2打目を打てたけど、ティーの高さは変えられなかった。

それが新ルール（2019年から）では変更になったんだ。インプレーの球がティーイングエリアにある場合は、『罰なしに球を拾い上げたり、動かしたり、ティーイングエリアからティーアップ、または地面からその球か別の球をプレーするか、球をあるがままにプレーすることもできる』（規則6.2b（6）要約）。

インプレーの球になっても、ティーイングエリアにあるなら1打目のような選択ができる。プレーの進行がスムーズになるよね。　

コマッ太君もクラブを替えてもティーアップを変えても罰はない。インプレーになった球でも、これならファインプレーで打ち直せそうだね!

※ゴルフ規則6.2など

「再度のティーショット」が認められる現在の規則では、クラブもティーの高さも無罰で変更できる

月刊ゴルフダイジェスト2022年9月号より

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