今日もコマッ太くん、マナブくん、キク子ちゃんの3人でラウンド。すると、ルールに関して意見が分かれる場面が。果たしてこんなとき、どう処置すればいい?

ILLUST／Tomoko Sano　TEXT／Youichi Tsunoda

コマッ太くんのバンカーショットはアゴに当たって勢いよく戻った。そして自分の足に当たり、足に寄りかかって止まった。コマッ太くんが足を動かすとボールも動いた。この後はどんな処置が正解?　罰はつく?

果たしてどう処置するのが正しい?

ゴルフは「あるがまま」が大原則。打球の動きを止めない、変えない、球に不用意に触らない。こういうことが基本。

それを知っているコマッ太くんは足で打球を止めたことにショックを受けた。「僕にはペナルティがつく」と言ったのもそのせいだ。

ただ、こういうケースで罰がつくのは故意に球の動きを変えたり止めたりした場合に限られる（2罰打。規則11.2b）。それ以外は無罰なんだ。偶発的なコマッ太くんの場合はセーフだよ。

『動いているプレーヤーの球が偶然に人や外的影響に当たっても、 どのプレーヤーにも罰はない』（規則11.1。要約）。球がプレーヤー、相手やそのキャディ、用具に当たっても同じだ（例外があるのはパッティンググリーン上）。

このケースで注意が必要なのは当たった後の球の処置。原則は「あるがまま」。最終的に止まったところからプレーだけど、何かに寄りかかっていた球が人や物が動くなどの外的要因で動いた場合は、止まっていた場所にリプレースになる（規則9）。これも無罰だよ（オフィシャルガイド11.1b/2）。

たまたま球が体に当たったときは無罰でOKなんだ。

球が偶然足に当たってもペナルティはない。足を動かして動いた球はリプレース

月刊ゴルフダイジェスト2022年4月号より

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