【ゴルルとルール】スウィングを途中で止めたあとティーの高さを変えた。これって問題あり?
監修/小山混
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/武蔵野GC
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
ゴルル会員番号52
須貝香菜美
ゴルル会員番号47
満石奈々葉
パー4のティーイングエリアにやってきた須貝
「よーし、飛ばすわよ!」
「ちょっとティーが高い気がするけど……ま、いっか」
いざ、スウィングをスタートした須貝だったが……
「フォアーーー!」
隣のホールからの声に、驚いてスウィングを止める須貝
「やっぱりもうちょっとティーを低くしよう」(須貝)
「あ、待って!」(渥美)
「一度アドレスに入って、途中まででもスウィングをしたわけだから、ボールの位置を動かすことは認められないはず」と指摘する満石に対し、須貝は「まだインプレーになっていないからボールを動かしても問題ない」と主張。果たして正しいのは?
アドレス後、スウィング途中でクラブを止め、ボールの高さを変更した。どうなる?
A. 罰なし
B. 1打罰
正解は……
A「罰なし」
「ストローク」とは、「球を打つために行われるクラブの前方への動き」を指すが、クラブヘッドが球に届く前にそのクラブヘッドを意図的に止めたり、意図的に空振りをすることによって打つことを避けた場合、ストロークを行ったことにならない(定義)。今回のケースでも、須貝は途中でクラブを止めたため、ストロークとはみなされず、球はまだインプレーになっていないため、球を罰なしに動かすことが認められる(規則6.2b)
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より