ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!

監修／JLPGA競技委員・阿蘇紀子、中﨑典子
PHOTO／Tadashi Anezaki　THANKS／武蔵野GC

萩原と渥美のティーショットはともにナイスショットでフェアウェイのど真ん中へ。セカンド地点へ行ってみると……

「プレーの障害になるボールを拾い上げたときは、ボールを拭いちゃダメ。ポケットに入れたら汚れが落ちるから、拭いたとみなされて1罰打よ」と指摘する萩原に対し、渥美は「タオルや手で拭いたわけじゃないし、意図的にやったわけではないから、とくに問題ないはず」と主張。果たして正しいのは?

プレーの障害になる球を拾い上げたところ、球には汚れが付いていたが、そのままポケットに入れた。どうなる?

A. 罰なし
B. 1罰打

正解は……

B「1罰打」

ルールに基づいて拾い上げた球は基本的に拭くことができるが、いくつかの例外があり、今回のように、球がプレーの障害となるという理由で拾い上げた場合は、拭くことが認められない（規則14.1c）。このとき、たとえ球を拭く意図がなかったとしても、その行動自体が球を拭く結果となる可能性がある場合は注意が必要。今回のケースでも、球をポケットに入れることで、その球から芝などの破片が取り除かれる可能性があるため、その球は「拭かれた」とみなされ、1罰打となる（オフィシャルガイド14.1c/1）。拾い上げる前に球がきれいであることが分かっていた場合は、ポケットに入れても「拭かれた」ことにならないので罰はないが、あらぬ疑いをかけられないためにも、今回のようなケースではポケットに入れないほうが無難だ。

週刊ゴルフダイジェスト2024年3月19日号より一部改

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