【ゴルルとルール】ボールがグリーンとカラーの境界線上に。これってマークしていいの?
ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!
監修/小山混
PHOTO/Norio Tsuburaoka
ゴルル会員番号14
板倉由姫乃
ゴルル会員番号21
中里さや香
板倉のセカンドショットはグリーン右手前のバンカーへ。第3打でリカバリーしたい板倉だが……。
バシュッ。
「あら、ちょっと短い?」
オーバーを恐れてゆるんでしまった板倉。なんとかアゴはクリアしたものの……。
ボールはグリーンに乗っただけ……と思ったら、あれ? 乗ってない?
「これってオンでいいのかな」(板倉)
「グリーンとカラーのちょうど境目だね」(中里)
「グリーンに触れてるし、オンでいいよね」(板倉)
「あ、待って!」(中里)
「カラーにも触れてるから、拾い上げちゃダメなんじゃない?」(中里)
「うーん、いいと思うんだけど……」(板倉)
「ボールの一部でもグリーンに触れていればグリーン上にあるとみなされる」と主張する板倉に対し、中里は「カラーにも触れている場合はグリーン上にあるとは認められない」と反論。果たして正しいのは?
カラーとグリーンの境界線上にあるボールはマークして拾い上げることができる?
A. マークして拾い上げることができる
B. 拾い上げてはいけない
正解は……
A「マークして拾い上げることができる」
球が「ジェネラルエリア」と4つの「特定のコースエリア」(ティーイングエリア、バンカー、ペナルティーエリア、パッティンググリーン)のいずれかの、両方にまたがる形で止まっている場合、その球はその「特定のコースエリア」にあるものとして扱う(規則2.2c)。つまり今回のように、「ジェネラルエリア」であるカラーと、「特定のコースエリア」であるグリーンの境目に止まったボールは、グリーン上にあるとみなされるため、マークして拾い上げることができる。
週刊ゴルフダイジェスト2021年3月16日号より