ルールはバッチリ覚えているつもりでも、いざコースへ出ると、「あれ? こんなときどうすればいいんだっけ……」という場面に遭遇することもしばしば。今回も、ゴルルと一緒に楽しくルールを学んでいこう!

監修／JLPGA競技委員・阿蘇紀子、中﨑典子
PHOTO／Tsukasa Kobayashi　THANKS／武蔵野GC

渥美のバンカーショット。

「跳ね返ったボールが自分に当たったのは罰はないけど、そのあとボールを動かしてしまったわけだから、1罰打ね」と指摘する萩原に対し、渥美は「ボールが動いたのは不可抗力だから、罰なしで元の位置に戻せば問題ないんじゃない?」と主張。果たして正しいのは?

バンカーのアゴで跳ね返った球が足に当たって止まった。足を動かしたときに球が動いた場合はどうなる?

A. 罰なし
B. 1罰打

正解は……

A「罰なし」

パッティンググリーン以外の場所からプレーされて動いている球が偶然、人（プレーヤー自身を含む）や外的影響に当たった場合、どのプレーヤーにも罰はなく、その球をあるがままにプレーしなければならない（規則11.1）。球がプレーヤーに寄りかかって止まった後に、プレーヤーが動こうとして球を動かす原因となった場合、罰はなく、動いた球をリプレースしなければならない（規則9.4b／例外5）。今回のケースも、球が自分に当たったことに対する罰はなく、足を動かした際に球が動いたことに対する罰もない。元の位置に戻して次打をストロークすればOKだ。

週刊ゴルフダイジェスト2023年6月27日号より一部改

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