【横田真一の「ぶらんぶらん体操」がスゴい!】#2 「引っ張る」とクラブは加速する
横田真一考案の「ぶらんぶらん体操」には、ゴルフスウィングの重要な要素が詰まっている。1つ目のポイントは、クラブを加速させるための「引っ張る」動きについて。
TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/横田真一チャンネル、川奈ホテルGC
解説/横田真一
レギュラーツアー通算2勝。今年2月に50歳となり、シニアツアーにも参戦。ユーチューブを通じた「取材」によって、スウィングが進化し、レギュラー時代よりも飛距離が伸びているという。ELPA所属
●CONTENTS●
#1 力を入れず飛ばす要素が詰まってる
#2 クラブは「引っ張る」と加速する
#3 「二重振り子」を使えばさらに加速
#4 始動はまず左足を踏み込む
振り子の支点を引っ張って加速する
「ぶらんぶらん体操」の歌詞(2)
思い出してみろカウボーイ そうさカウボーイのロープ
しなりを生かした円運動 引っ張ると加速する ×3
「ぶらんぶらん体操」の歌詞(3)
釣りだってそうだろ?
投げてるだけじゃ糸は出ない
引っ張ると糸が出る ×2
「ぶらんぶらん体操」には、3本の「解説動画」があり、それを見れば、体操の動きがいかに実際のスウィング向上に対して有効かがわかるようになっている。その最初のポイントが、「引っ張ると加速する」というもの。
「映画なんかで、カウボーイが投げ縄をぐるぐる回すのを見たことがあると思いますけど、あれは縄の遠心力と逆の方向に常に引っ張ってやらないと円運動を続けられないんですよね。ゴルフクラブの円運動も同じで、支点(グリップエンド)を固定したままだと、ただの振り子運動ですが、ダウンスウィングで支点を下向きに引っ張って、インパクト直前に上向きに引っ張ってやると、振り子の何倍もヘッドを加速させることができるわけです。『ぶらんぶらん体操』で、この原理が理解できると、飛距離アップはものすごく楽になるはずです」(横田)
Point
グリップエンドを上向きに引っ張る
これまでは、上下動は「絶対NG」というレッスンも多かったが、現代では、むしろ積極的に上下動を使うとヘッド速度が上がることが知られている。たとえば、クラブの振り子運動に合わせて、沈み込みとジャンプを行うと、振り子は勢いよく加速する
グリップエンドを引っ張る方向はスウィング中、絶えず変化する
多くのアマチュアは、切り返しでグリップエンドをいきなりボール方向に引っ張ってしまい、ヘッド速度が上がらない。ヘッドの遠心力に対抗する向きに引っ張り続け、とくにインパクトでは強く上に引くことで、ヘッドは加速する
>>「二重振り子」を使えばさらに加速
>>始動はまず左足を踏み込む
週刊ゴルフダイジェスト2022年11月22日号より