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「アプローチはオープンスタンス&ハンドファースト」は間違いだった!? データ計測で見えたミスの真実

プロコーチの内藤雄士氏が、計測器「GC4」を使って30人のアマチュアゴルファーのアプローチを計測したところ、アプローチが苦手な人にはある共通点が見られたという。その共通点とは?

PHOTO/Takanori Miki ILLUST/Shinichi Hoshi THANKS/ハイランドセンター

解説/内藤雄士
日大ゴルフ部在籍中に米国へ留学し、さまざまな理論を学ぶ。帰国後は丸山茂樹はじめ多くのプロを指導し、現在は大西魁斗や木村太一を指導。ジュニア育成も力を入れる

“インアッパー”に振っている人が多い

アプローチが安定しない理由について、内藤コーチは次のように分析する。

「イン-アウトですくうように打つから、軌道も打点も安定しないんです。その原因は“セオリー”を意識しすぎているから。アプローチには数々の教えがあり、それ自体は悪いことではありません。問題は、多くの方が『開いて構えること』に固執するあまり、かえって再現性の低い打ち方を選んでいるんです」

アプローチはオープンスタンスで構えると教わることが多いが……。

「左を向くとハンドファーストになりやすく、そのまま打つと左へ低い球しか出ません。そのため、手先で無意識のうちに軌道をいじったり、フェースを開いて“調整”してしまうんです」

アプローチでも、再現性の高いインパクトのためには、体の回転に伴う自然なイン・トゥ・イン軌道が好ましい。左を向いて目標へ打ち出そうとすると、不安定なイン-アウト軌道となってしまう

こんなミスが出る人はセオリーにとらわれすぎかも

打ち出し方向がバラバラ

左を向いてイン・アウトに振ると、手元が体から離れ、手先でクラブを調整することになるため、軌道が安定せず、打点やフェース向きがバラバラに

ダフリ・トップ乱発

ドライバーと違い、地面にあるボールを打つため、アッパー軌道だとそのまま振ればダフリに。それを嫌がるとトップになる

球が上がらない

ハンドファーストに当たると、当然球は上がらない。これを無理に上げようとして、無意識のうちにいろんな調整をしてしまい、悪循環に

アプローチのミスを防ぐ
正しい構え&打ち方のポイントとは?

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月20日号より