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【小祝さくらのスウィング改造】#3 フェードを打つなら胸はもっと回していい

さらなるレベルアップに向け、ドローからフェードへとスウィング改造に踏み切った小祝さくら。3つ目の改造ポイントは、スウィングの軌道を変えることだった。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara THANKS/札幌リージェントGC、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ

小祝さくら

こいわいさくら。1998年生まれ。北海道出身。今シーズンから吉田直樹コーチのもとでスウィングを改造。持ち球をドローから安定したフェードに変え、5月のリゾートトラストで早くも優勝。通算7勝目を飾った

吉田直樹

よしだなおき。1978年生まれ。兵庫県出身。幼少期からアメリカで有名コーチの指導を受けた。谷原秀人、上井邦裕、小祝さくら、石川明日香、高木萌衣のコーチを務める。兵庫県・芦屋で室内練習場「ラ・キンタ」を主宰

>>小祝さくらの4つの改造ポイントとは?

  • 昨シーズンまで生粋のドローヒッターだった小祝さくらが、持ち球をフェードに変え、5月のリゾートトラストで優勝。たった半年で、どうやって持ち球を変えたのか。新コーチの吉田直樹氏と取り組んだスウィング改造のポイントを聞いた。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara THANKS/札幌リージェントGC、ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ ……

胸の向きで軌道を修正

GD バックスウィング、トップを変えて、次はどこを直したんでしょうか?

吉田 ヘッド軌道の修正です。

GD ドローを打っていた小祝プロは、当然、インサイドアウト軌道だったんですよね。

吉田 そうです。ドローヒッターがクラブを下ろす感覚は、胸を閉じたまま(飛球線後方に向けたまま)ダウンスウィングに入るといいますが、小祝プロもやはりそうでした。

GD なるほど。


吉田 そのため、小祝プロに言ったのは、ダウンスウィングで“もっと胸を開いていい”ということでした。胸を閉じたままクラブを下ろす感覚は、ドローを打つには理想的でも、フェードには必要のない動きなんです。そこで、ドリルを使って、胸を回す感覚を少しずつつかんでもらいました。

GD 去年と今年のスウィングを比較すると、わずかですが胸の向きが変わっています。

吉田 ところが、その小さな差が感覚的には大きな違いになっているはずなんです。いま、小祝プロが目指している、ヘッドがストレートに入って、インに抜けていく軌道にかなり近づいてきています。

ダウンスウィング時の胸の向きが変わった

以前に比べて胸を回しながらクラブを下ろすようになった。またフォローではフェースを返す量が減り、以前よりインサイドに振り抜いているのがわかる

胸を閉じたままクラブを下ろしていたため、胸はほぼ飛球線後方を向いていた。またフェースを返してアウトサイドに振り抜いていたため、フォローでグリップエンドがよく見えた

Drill
切り返しから腰と胸を回転させる

「小祝プロはインサイドアウトに振っていたため、ダウンスウィングで胸を飛球線後方に向けたままクラブを下ろす癖がありました。そのため、胸の回転で棒を打つこのドリルをやってもらいました。ポイントは、胸の回転を止めないことと体の前傾角をキープすることです」(吉田)

>>安定フェードへ! 4つの改造ポイント
>>最重要項目「スクエアフェース」
>>ミート率を上げる「コンパクトトップ」
>>極上フェードを生む「ストレート・トゥ・イン軌道」
>>回転スピードアップ「地面反力」

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日合併号より