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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみてVol.35「たったそれだけ? バンカーの苦手はボール位置だけで解決!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

悩んでいたことの解決策が、「そんな簡単なことだったの?」と思ったことはないだろうか。

あらゆるダイエットを試してもまったく痩せなかったのに、3食きちんと食べたら痩せたというのもそう。人は問題が身近であればあるほど、簡単であればあるほど、複雑に考えがちなのだ。

バンカーショットも然り。出ないで悩んでいる人は『バンカーショットは特別な技が必要だ』と思い込んでいるのだ。ボクのバンカーショットはとってもシンプルである。

(1)ボールがフェースの真ん中にくるようにアドレスする。(2)普通に打つ。以上。

えっ、それで出るの? と思うかもしれないが、まったく問題なく出る。

では、苦手な人は? ボールがフェースの真ん中にくるように構える。ここまではいいのだが、バンカー内はソールできないので、ヘッドを浮かせているでしょ。ここで問題が発生するのだ。実は、ヘッドを浮かせると、フェースの真ん中にセットしたつもりのボールがヒール寄りに見えてくるのだ。それで、再度真ん中にセットし直してしまう。また、その状態から、さらにフェースを開くこともある。これが出ない原因である。

フェースは開かずスクェアのまま。この状態でソールを浮かせると、ヒール寄りに構えている“ように見える”。開いたりせず、そのまま打とう

確かに、ヘッドを浮かせると、ボールがヒール寄りに見える。でも、見えるだけで実際は真ん中にある。それに気づかず、再度真ん中になるようにセットし直すと、ボールはトウ寄りになってしまう。さらにフェースを開き、カットに打ったらどうなるか……そりゃ、とんでもなく先っちょに当たるよね。

バンカーが練習できるコースや練習場に行ったら、誰かに頼んで、飛球線側から写真を撮ってもらうといいかも。今まで通りに構えると、すっごいトウ寄りにボールがきているのがわかるはず。 

それが理解できれば、解決法は簡単。ヘッドを浮かせて、ボールがヒール寄りに見えても、「そう見えるだけ」と言い聞かせ、そのまま何も小細工せずに打つ。それだけだ。

ヘッドの入れ方とか、軌道とか、そんなのどうでもいい。アゴがめっちゃ高いとか、ピンがめっちゃ近いとかは別として、普通のバンカーで普通に出すだけなら、この方法で十分対処できる。左足下がりのライも怖くない。

バンカーが出ずに悩んでいる5人の知人にこの打ち方を試してみてもらったところ、5人中5人がお悩み解決に至った。みんな「そんな簡単なことだったの?」って驚いてたけどね。

なぜか、バンカーはフェースを開くものと刷り込まれている人が多い。でも、開かなくても、フェースの真ん中で球をとらえることができれば、普通に球は上がる。それには、へッドを浮かせてボールがヒール寄りに見えてもセットし直さない! フェースも開かない!

これが鉄則である。

以上、慎堂流、世界イチ簡単なバンカー脱出法でした。


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2017年7月25日号より