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【読者記者】No.1784「ゴルフ歴半年。クラブがスムーズに振れず、当たったときと当たらないときの差が激しいんです」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回は「クラブがスムーズに振れない」というビギナーのお悩み。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/洗足ゴルフクラブ

読者記者No.1784 浅井大樹さん

●39歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/6カ月 ●ベストスコア/140 ●平均スコア/150 ●160㎝・68㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード

先生/森山錬

96年生まれ。ジュニア時代から飛ばし屋として知られる。ヘッド速度は50m/s以上。代々木高校ゴルフ部コーチ。東京・五反田の「イーストゴルフスクール」などでレッスン中

浅井さんのお悩み
「クラブをスムーズに振れません」


ゴルフを始めて半年、クラブを振ることには慣れてきましたが、まだスムーズさが足りません。そのせいか、ボールに当たるときと当たらないときの差が激しいんです


手首の動きが硬く、ダウンスウィングで肩からクラブの先までが、ひとつのかたまりになって動いている印象(2~4コマ目)。もう少し、腕をやわらかく使いたい

浅井 もっとスムーズにスウィングしたいんですが……。

森山 今の振り方は、スウィング軌道をヘッドで慎重になぞっているようなイメージで、腕があまり振れていません。スウィングの最小単位は「手首」なんですが、その手首がほとんど動いていないですね。肩からクラブの先までが、ひとかたまりで動いている感じです。

浅井 もっと手首を使ったほうがいいんですか?

森山 腕の力を抜いて、まず手首だけでクラブをぶらぶら振ってみてください。それに腕の振りをつけると振り幅が大きくなって、さらに体を回転させるともっと大きく振れますよね? 手首がスウィングの最小単位というのはそういう意味です。自然なスウィングの中では、手首は勝手に動くということです。

浅井 なるほど。

森山 クラブを逆さまに持って、思い切りスピードを出して振る練習をすると、腕の力を抜いて、手首を使って振る感覚がわかります。

<問題点>
手首がまったく使えていない

腕全体に力が入っているため、ダウンスウィングで手首が動かず、肩からヘッドまでがひとかたまりになっていて、スピードが出ない

記者「腕をもっと大きく振りたいんです」
プロ「手首を使わないと腕は振れません」

右手でクラブを逆さまに持ち、可能な限り速く振ってみる。腕に力が入っていると速く振るのは難しいことがわかる。また、脱力して振ると、自然に手首が動くが、逆に言えば、手首を使おうとすれば腕の力は抜ける

Drill
地面に置いた紙片を飛ばす

地面にレシートなどの紙片を置き、逆さに持ったクラブを振って、その風圧で飛ばす(写真)。かなりのスピードで振らないと、紙片は飛ばせない

記者「フォローも腕を速く振るだけでいいですか?」
プロ「腰を回す意識がとても大事です」

スウィングは「腕の振り」+「回転」。とくにフォロー側は、体の回転がないと腕を振り続けられなくなる。インパクトの手前から、腕より腰を速く回すイメージを持つと、フォローでクラブを減速させることなく振っていける

Point
振り子の加速には横移動も必要

グリップエンドをつまんでクラブを振り子運動させるとき、手元を横に引っ張ることで、効果的に振り子を加速させることができる

<取材後記>
スピードを出すと逆に安定した
速く振ると当たらなくなるかと思っていましたが、スピードを出して振るほうがむしろ当たる気がしました。それに、速く振るには、力を抜く必要があることがわかりました。

月刊ゴルフダイジェスト2022年9月号より