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100Yをピタッと寄せる!<後編>インパクトの緩みは“左1軸”で解決!

100ヤードを狙い通りに打つためには、110ヤード飛ぶクラブで100ヤード飛ばす“締まった”スウィングをすることが重要だと今野康晴プロ。では締まったスウィングをするためには何を意識すればいいのか。詳しく教えてもらおう。

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/京葉CC

解説/今野康晴

スウィング精度の高いショットメーカーとしてツアー7勝を挙げる。甥の今野大喜プロがツアーで活躍中。京葉CC所属。49歳

>>前編はこちら

該当記事なし

“左1軸”を意識しよう

「アマチュアの方はわきを締めるだけだといつものクセで大きく振ってしまいがちなので、さらに左1軸を意識するといいと思います」

左1軸というと左足に体重を乗せたままの打ち方?

「はい、アドレスから左足に多く乗っておいて、トップでも右には体重移動しないで左体重をキープします。左足に乗ったままだと体が回りにくくなってトップが自然と締まるから、大振りできなくなるんです」

さらにもうひとつ左1軸スウィングにはメリットがあると言う。


「アマチュアの方のウェッジショットは、ロフトが寝て当たっていることが多い。それだと球の高さや飛距離が安定しないし、スピンがかかりません。ウェッジは少しロフトを立てて打つことがショットを安定させる秘訣。左1軸で打てばインパクトも理想の左体重になってハンドファーストにロフトが立って当てられます」

Point 1
横の体重移動はせずに左体重をキープ

トップでも左足体重を意識して下半身リードで切り返す

Point 2
頭の位置は必ずボールよりも左側

ボール位置はセンターよりも右足寄りで頭はボールの左にある状態で構えて、そのままズラさずに打つこと。ロフトが寝て当たる人は右足体重で頭も右にある

Point 3
アドレスでは7対3で左足に多く体重を乗せる

7対3で左足に体重を多く乗せておくだけでなく、体の中心軸を少し左に寄せておく。左足は真っすぐで、右足が斜めになるなるように構えると上手くいく

それでもロフトが寝て当たる人は、ココに注意!

ロフトを立てるPoint 1
右ひじを少し曲げて体に寄せて打つ

ロフトが寝て当たる人はインパクトで右ひじと右手首が伸びている。右ひじを少し曲げたまま体に寄せるようにするとロフトが立ってハンドファーストになる

ロフトを立てるPoint 2
インパクトで肩は開かないこと

ロフトを立てて当てたいと思うと肩がかぶってフェースが閉じてしまって左のミスが出やすい。腰は開いても肩のラインは開かずに打つこと

ロフトを立てるPoint 3
腰はしっかり回していく

そもそもアマチュアに多い手打ちも、ロフトが寝て当たる原因。腕を振るのではなく腰の回転で球を打つという意識を持つことが大事だ

「100ヤード」を極める3つのドリル

Drill 1
バックスウィングなしでボールを飛ばす

「インパクトの形を作って構えてから、バックスウィングしないでボールを前に飛ばす練習です。いつもロフトが寝て当たる人は、ヘッドがボールの下をくぐってしまって飛ばせません。左足体重をキープして締まったスウィングの延長でフォローを出せれば、ボールがフェースに乗って前に飛んでくれます」(今野)

Drill 2
左片足立ちで打つ

右足は後ろに下げてつま先をつける程度で、完全に左足体重で振る。左1軸スウィングが体感できるし、大振りするとバランスを崩してしまうから、締まったスウィングも身につくドリル。左足の上で体はしっかり回すことを意識するのが大事。練習場にいけないときは、右足を上げた完全な片足立ちで素振りをするのも効果的

バランスが保てる程度の振り幅で振る

日頃から体重を横移動させて打っている人は、バックスウィングの時点でバランスを崩してしまう。また、振りすぎてもバランスを崩す原因になる

Drill3
両わきにタオルを挟んで打つ

定番だが、スポーツタオルを両わきに挟んで、そのタオルを落とさないように球を打つドリルは効果的。これだけで腕と体が一体化した締まったスウィングを体感できる。わきを締めたままどう振れば体を使って打てるのかを考えて感じながら練習することが大事

腕を大きく振るとタオルが落ちる

腕の振りに頼ったスウィングをしている人は、トップで右わきが開くためタオルが落ちてしまう

月刊ゴルフダイジェスト2022年9月号より