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【ゴルフジム】「もっと飛ばしたいのに、これ以上振ると当たらなくなってしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「強く振ろうとすると当たらなくなってしまう」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフスタジオ(ETGS)埼玉校

教える人/内海大祐

うつみだいすけ。76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築に定評がある。江連忠ゴルフスタジオ(ETGS)千葉校エグゼクティブインストラクター

<今週のお悩み>
「もっと強く振りたいけど
振ると当たらなくなってしまいます」

●田中千恵美さん(54歳/身長156cm/ゴルフ歴14年/ベストスコア84/平均スコア95)
テークバックでの右方向への重心移動が、やや大きすぎるスウィング(2コマ目)。右に揺さぶった重心は、左に揺さぶり戻す必要があるため、その分ミート率は下がりやすい。思い切って振れないのは、この部分が原因か

田中 ドライバーでもう少し飛ばしたいんですが、今以上に振ると、当たらなくなってしまいます。

内海 田中さんのスウィングだと、左右に重心が動きすぎていて、腕(クラブ)が振られている状態です。もう少し、軸をしっかり保ってやると、自分で腕を振ることができるので、もっとボールにエネルギーを伝えることができます。

田中 腕を振るというのは、あまり考えたことがなかったです。

体の使い方に比べて腕があまり振れていません

内海 腕をしっかり振る条件のひとつは、ダウンスウィングで右腰を高く保つことです。田中さんは、逆に右腰が低くなってしまうので、クラブが寝てしまって、強く振りたくても振れない状態になっているんです。たとえば、右足を1歩引いて、右足かかとをグッと上げた状態にしてクラブを振ってみてください。

田中 ずっと右腰が高いままになって、確かに上から強く振れる感じがします。でも、これって「手打ち」じゃないんですか?

内海 もちろん、実際のスウィングにはそれに体の回転が加わるので、手打ちにはなりません。腕単体だと、そのくらい振らないとダメだということです。

田中 なるほど。

内海 その腕の振りを生かすために、重心の揺れを抑えて、軸回転するイメージが必要なんです。首の付け根を通る軸を背中側に意識して、それを中心に回るように振ってみてください。

田中 今までより、腕を強く振れる感じがします!

これで解決!
「体を左右に揺さぶらずに
 軸回転でしっかり腕を振ろう」

Point 1
背骨の軸を中心にテークバック

回転軸を背中側にイメージし、それを中心に体を回してテークバックする。重心が不必要に右にずれなくなるので、ダウンスウィングへの移行もスムーズになる

Point 2
ダウンスウィングで右サイドを高く保つ

ダウンスウィングで右腰(股関節)を低くすると、クラブが寝て下から入るので、強くヒットすることはできない。右腰を中心に右サイドを高く保つことで、腕を上から下に振っていける

Drill
右足を引きつま先立ちで打つ

右足を1歩引いて、かかとを上げて構えると、右腰が高い位置でロックされる。この状態でクラブを振ると、ダウンスウィングでも右腰が高いままになるので、重力を使って腕(クラブ)を強く振れる

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月2日号より