高橋彩華のバーディ講座<アプローチ編>「フィニッシュで胸をターゲットに向けるだけ」
群雄割拠の女子ツアーにあって、常にバーディ数で上位に位置するショットメーカー・高橋彩華。アイアンに続き、アプローチの打ち方で意識しているポイントについて聞いた。
PHOTO/Yasuo Masuda、Hiroaki Arihara THANKS/鎌ヶ谷CC
●CONTENTS●
<アイアン編>背中で上げて足で下ろす
<アプローチ編>フィニッシュで胸を目標に
<パッティング編>左手リードでストローク
胸をターゲットに向けるだけ
GD 優勝したフジサンケイレディスでも、コースレコードを出した初日の16番パー5で、20ヤードを寄せて8つ目のバーディを取っていますね。アイアンのコツは「とにかく余計なことをしない」とおっしゃっていましたが、アプローチのポイントはなんですか?
高橋 アプローチも同じで、余計なことをしないことです。
GD 手を使わない?
高橋 そうです。とくにアプローチは手先だけでも打ててしまうので、大きな筋肉でクラブを動かすことを徹底して、胸をターゲットに向けていくことだけをやっています。
GD 手のフィーリングというか、いわゆる“感じ”を出して、いろんな寄せ方を使いたくなりませんか?
高橋 手先の操作で打ち方を変えて、上手くいくこともありますが、ほとんどの状況は、振り幅だけで距離感を出すひとつの打ち方で対応できます。落としどころを決めて、そこにキャリーさせることに集中するほうが、方向も距離もピッタリいく確率が高いんでんです。
Point 1
フィニッシュで胸をターゲットに向ける
「アプローチでもっとも大切なのは、フィニッシュで胸をターゲットに向けること。つい体の回転を止めて、手先でちょこんと打ちたくなるところですが、これがアプローチでいちばんやってはいけない動き。どんな短い距離でも胸をターンさせて打てば、クラブが体の正面から外れないので、距離感も方向性も格段に上がります」
Point 2
インパクトで手元はアドレスの位置に戻る
Point 3
距離感は振り幅だけ
高橋彩華のアプローチを動画でチェック!
週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より