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「お絵描き」がゴルフに効く!<前編>渋野日向子のトレーナーが気づいた絵を描くことの効用とは?

渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏が今ハマっているのが「お絵描き」だ。斉藤氏は、絵を描くこととゴルフの上達に密接な関係があると感じているというが、いったいどういうことなのか? 詳しく話を聞いてみた。

PHOTO/Shinji Osawa、Blue Sky Photos

渋野日向子は「お絵描き」が大好き

米ツアーに参戦中の渋野日向子を支える専属トレーナー、斎藤大介氏。小誌連載『らくトレ』でおなじみの体の専門家だが、そんな彼が今ハマっているのが「デッサン(お絵描き)」だという。その理由を聞いてみた。

「アートで能力開発という講座に参加したことがきっかけです。絵を描くことで新たな感覚や気づきを体験できたのですが、とても興味深いものでした。今も絵を描くことは続けていて、アートがゴルフのレベルアップにつながるのではないか、と考えています」

斎藤トレーナーはヨガの資格を取るなど、トレーニングに生かせるものは貪欲に吸収している。その一環が、お絵描きなのだ。

「絵を描き始めたとき、ふと思ったんです。渋野選手はお絵描きが好きだと。飛行機移動のときなど、夢中でポケモンの絵を描いていますから。そういう感性がゴルフにも生かされているはずです。

実際、デッサンを勉強していくと、さまざまなメリットがわかってきます。たとえば、奥行きや曲線など、より立体的な描き方がわかってきます。これは空間認知でもありますから距離感に生かされそうです。トレーナー目線でいえば、観察力の向上も大きいです。デッサンのとき、対象物を細かく観察します。影の長さ、濃さなど、観察力が上がるほど、デッサンの仕上がりもよくなります。観察という習慣がつくと選手に対する見方も変わってきます。シャツやパンツのしわ具合を見て、関節がどう動いているのかが、イメージできるようになるんです。

デッサンも今ではかなり上達しました。こういった“脳トレ”をゴルフのトレーニングに生かしていくことが今後の課題ですね」

斉藤トレーナーが実感した
絵を描くことで備わる“3つの力”
●距離感
●観察力
●イメージ力

「対象物を観察していると影とか奥行の感じがわかるようになります。これはコースをチェックするのと同じだと思います。あのバンカーまでどのくらいなのか? そういった距離感に通じるものだと思います。観察力やイメージ力も自然に高まっていきます」(斎藤氏)

>>「お絵描き」は本当にゴルフ上達に効果がある?
脳の専門家に聞いてみた

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より