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【読者記者】No.1778「コースに出るとアイアンがスライスしたり、ダフって左に飛んだり…何が原因でしょうか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンが左右に散らばる」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/八王子ニューゴルフ

読者記者No.1778 大塚泰樹さん

●25歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/1年10カ月 ●ベストスコア/115 ●平均スコア/120 ●168㎝・96㎏ ●ドライバー飛距離/270ヤード

先生/井上靖

71年生まれ、神奈川県出身。本能的で体にやさしいスウィングを追求。「相模川ゴルフガーデン」、「八王子ニューゴルフ」などで、プロからアマチュアまで幅広く指導している

大塚さんのお悩み
「左右のばらつきが大きすぎる」


コースに出ると、アイアンの球が散らばりすぎてスコアになりません。スライスが多いですが、ダフり気味に入ると左に曲がることが多いです


「手」の力が強い印象。切り返しから手を振りすぎているため、インパクトで手元がヘッドよりも後ろにあり、フェースが開いて当たっている(3コマ目)

大塚 アイアンのスライスがひどくて、全然、スコアになりません。

井上 トップとダフリだと、ダフリが多いんじゃないですか?

大塚 そうですね。ダフったときは左に曲がります。

井上 大塚さんの場合、とくに右手のグリップ圧が強すぎて、切り返し直後に、もうリリースが始まっています。クラブが外から下りてスライスになりやすいですし、ヘッドが早く落ちるので、ダフリも出やすいです。

大塚 もっとグリップをゆるく握ったほうがいいんですか?

井上 もう、全然「握らない」くらい、ゆるくて大丈夫です。たとえば、右手だけで素振りをして、トップとフィニッシュで手を「開く」感じにしてみてください。

大塚 指に引っかかっているだけになって不安ですが……いわゆる「タメ」ができる感じはします。

井上 それなら、ヘッドが早く落ちることはなくなります。左手でも同じ素振りをすると、「握らない」感覚がわかってくるはずです。

<問題点>
グリップ圧が強すぎてリリースが早まる

トップでグリップ圧が強すぎるために、切り返し後すぐにリリースが始まってしまう。ヘッドが早く落ちて、ダフりやすい

記者「クラブがずれないようにしっかり握っています」
プロ「握らない力感のほうがクラブの動きが安定します」

強すぎるグリップ圧をゆるめるには、片手ずつ、ゆっくり大きく振るのが有効。その際、トップとフィニッシュでは手を握らずに、指でクラブを引っかけるだけにする。とくに強くなりがちな右手を中心に、左手も同じようにやってみる

Point 1
インパクトまでは左肩を開かない

タメを作りながらクラブをインから下ろす場合、上体が早く開くと引っかかる。左肩を開かないようにすると、強く当てられてなおかつ引っかからない

「水滴」を払うイメージで靴べらを振る。
先端を加速させる右手の使い方がわかった!

靴べらのような、短くて軽いものに「水滴」がついていると仮定する。その水滴を払おうとするとき、最初はごく軽く握った状態で振り始め、途中で瞬間的に握りを強くするのが自然。ゴルフでもグリップ圧の「緩急」が必要ということ

Drill 1
下ろす途中で握りを強くする

靴べらと同じイメージで、右手1本でクラブを振る途中で、急に握りを強くする。ダウンスウィング後半でタイミングよく握ると、効果的にヘッドが走る

Drill 2
ティーアップしてショートアイアンを打つ

ティーアップしたボールを打ちながら、どのタイミングでグリップを強く握るとインパクトでちょうどヘッドが走るか、いろいろ試してみる

<取材後記>
当たり方が一定になってきた
いつもなら左右だけでなく、球の高さもバラバラなんですが、グリップをゆるめたら当たり方が揃ってきて、球があまり暴れなくなりました。グリップの大事さがわかった気がします。

月刊ゴルフダイジェスト2022年7月号より