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【読者記者】No.1777「アイアンの飛距離が落ちてしまった。年齢のせいと諦めるしかない?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンの飛距離が出ない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ダイナミックゴルフ千葉

読者記者No.1777 仁子利幸さん

●61歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/25年 ●ベストスコア/81 ●HC/22 ●170㎝・80㎏ ●ドライバー飛距離/210ヤード

先生/齊藤かおり

岩手県出身。29歳でゴルフを始め、米LPGAのティーチング資格を取得。ドラコン競技で342ヤードの日本記録を達成し、世界大会にも出場。ドラコン日本大会10勝。(株)岐本金属所属

仁子さんのお悩み
「以前よりアイアンが飛ばなくなった」


以前は7番アイアンで150ヤードくらい飛んでいたはずなんですが、ここ数年は135ヤードくらいしか飛んでいません。年齢のせいとあきらめるしかないのでしょうか


全身がよく動いてはいるが、インパクトポジションで手元の位置が悪く、ボールにいちばん力が伝わる形になっていないのが残念なところ(3コマ目)

仁子 アイアンの飛距離が落ちてきてしまって……。飛ばそうとして力むと、トップしたり、ダフって左に飛んだりします。

齊藤 上半身だけでスウィングしている感じが少しありますね。そうなると、上体がどんどん力んで右肩が前に出やすくなります。それだと、力の入るポジションでボールを打てないんです。

仁子 右肩がかぶってますか?

齊藤 そうですね。インパクトでボールに力を伝えるには、足を使うこと、右肩を前に出さないこと、腕と上体を一体にして手元を押すことなどが、最低限必要です。フォローで体とクラブが引っ張り合うところから、インパクトまでスウィングを巻き戻すと、力の入る形をイメージしやすいと思います。

仁子 今までは、そもそもフォローで引っ張り合う形になっていませんでした。

齊藤 それと、ダウンスウィングでは左手の甲を下に向けて下ろすと、フェースが閉じて、ボールに力が伝わりやすくなります。

<問題点>
上体の力みから右肩がかぶる

記者「できるだけ強く振っているつもりです」
プロ「全身で力を伝えないとボールは飛びません」

力の入るインパクトポジションを見つけるには、まず、しっかり振り切れたフォローをイメージして、そこからスウィングを逆回ししてインパクトまで戻す。フォローでクラブを引っ張ってもらうと、さらにイメージしやすい

Point 1
フェースをボールに向けながら下ろす

ダウンスウィングでフェースを開かずに下ろすには、左手甲の向きが大事。左手甲をなるべく下(地面方向)に向けて下ろせると、フェースは閉じやすい。左手首が甲側に折れるなどして、手の甲が空を向くと、フェースは開いてしまう

Point 2
フォローでは手元を胸の前から外さない

フォローで左ひじが引けた形になるのは、インパクトで上体と腕が一体になっていない証拠。フォローでは左わきを締め、手元が体の正面にあるのが理想

Point 3
インパクトで右肩を前に出さない

肩やスタンスの「かぶり」を防ぐには、1球1球ていねいにアドレスすることが大事。また、インパクトで肩のラインをスクエアにする意識があるとなおいい

Drill
ハーフスウィングでできるだけ強く打つ

「胸から胸」の大きさで、できるだけ強く振ってボールを打つ。腕だけの力で打つのではなく、全身の力をバランスよく使わないとスウィングがバラバラになってしまう

<取材後記>
フェース面を意識してなかった
手の使い方が、イメージしていたものとは全然、違いました。思った以上にハンドファースト感を強めないと、体の力を使えないし、ボールを押せる形にならないことがわかりました。

月刊ゴルフダイジェスト2022年7月号より