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【ゴルフジム】「ショートアイアンでトップやフェースが開くミスが出ます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ショートアイアンでミスが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター

教える人/上野雄太

うえのゆうた。84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属

<今週のお悩み>
「ショートアイアンでトップしたり
 フェースが開いたりしやすい」

●斉藤博幸さん(58歳/身長181cm/ゴルフ歴12年/ベストスコア85/平均スコア92)
ダウンスウィングに入ってから、ひざの動きが必要以上に大きくなるのが気になるところ。とくに右ひざは、前に突き出すような形になっていて、これにより腰も前に出て上体が起き、手元の通り道が狭くなっている

斉藤 ショートアイアンの球筋が安定しないんです。

上野 ダウンスウィングで右ひざが前に出ちゃうのが気になりますね。

斉藤 そこは、自分でも直したいと思っているところなんです。

上野 右足は蹴っていいんですが、蹴る方向がよくないと、インパクトの力として使えないんです。右足を内側にねじる感じで、右ひざが左ひざのほうに寄っていくのが正しい蹴り方。斉藤さんの場合は、真っすぐつま先方向に蹴っているので、ひざが前に出ます。ひざが出ると、腰も前に出るので上体が起きますよね?そうすると手元が浮いてトウダウンが起きるので、フェースが開いて当たりやすくなるんです。

斉藤 なるほど。

右足を蹴る力がボールにまったく伝わっていません

上野 右足をつま先側に蹴ってしまうのは、トップで右ひざを動かさないように頑張りすぎて、右足つま先に重心がかかっているからです。テークバックで、ズボンの右ポケットを真後ろに引くようなイメージで、右ひざが多少、伸びてもいいという気持ちでターンしてみてください。

斉藤 右のももが内側にねじれる感じがします。

上野 トップでそのトルクを感じるのが大事なんです。そうすると、切り返しのときにはもう右足を内側にねじっているようなものなので、そのまま右ひざを左に寄せていけばいい。手元の通り道が広くなって、ライ角通りにインパクトしやすくなるので、しっかりボールがつかまります。

これで解決!
「右ひざを前に出さず
 左足に寄せていく意識で振ろう」

Point
テークバックで無理に右ひざを止めない

右ひざの位置と曲げ角を変えないように意識してテークバックすると、右足つま先側に重心がかかり、下半身がうまく回転できない。したがって、右ひざは無理に止めないほうがいい

STEP 1
右ポケットを真後ろに引っ張られるイメージ

テークバックでは、ズボンの右ポケットを真後ろに引っ張られるイメージを持つと、右腰が回転して、重心がつま先にかかりすぎない

STEP 2
右足のももにトルクを感じながら上げる

テークバックで正しく回転すると、右足がその場からずれることなく、ももが内側にねじれる感覚がある。このトルクを感じられると、切り返し以降の動きがスムーズになる

STEP 3
フォローでは右ひざを左ひざに寄せていく

フォローで右ひざが左足に寄っていき、フィニッシュでは両足がすき間なく、ぴったりくっつくのが理想。右足の蹴り方が悪いと、両足の間のすき間が大きくなる

Drill
クラブを持たずに骨盤を回転させる

腰に両手をあてて、骨盤を意識しながらシャドースウィング。テークバックでは右の大腿骨を中心に左骨盤が前に出るように回転する(フォローではその逆になる)のを感じられればOK

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月7日号より