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【読者記者】No.1774「ドライバーで飛ばそうとすると体が開いてミスが出ます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「飛ばそうとするとミスが出る」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/トータルゴルフフィットネス

読者記者No.1774 滝澤徹さん

●64歳 ●ゴルフ歴/34年 ●ベストスコア/78 ●平均スコア/85 ●170㎝・62㎏ ●ドライバー飛距離/220ヤード

先生/赤坂友昭

85年生まれ、福岡県出身。クラブの仕組みや運動力学に基づくスウィングを追求。JGTOツアーカード取得経験あり。トータルゴルフフィットネス(東京・新宿区)などでレッスン中

滝澤さんのお悩み
「飛ばそうとすると体が開いてしまう」


ドライバーで、ちょっと飛ばしたいと思うと体が開いたり、ヘッドアップしたりしてしまいます。アイアンだとそんなふうにならないのですが、どうしたらドライバーも同じように打てますか?


体の回転を使って打つ意識が強すぎるため、ヘッドがやや振り遅れ気味で、インパクトにギリギリ間に合っている状態。もう少しだけ、ヘッドを振る感覚がほしい

滝澤 ドライバーだけ、体が開いちゃうことが多いんです。

赤坂 体の動きは悪くないですが、手首の使い方がよくないので、ヘッドの運動量が少ないですね。だから、ヘッドがインパクト位置に戻ってくるときには、もう胸が開いた状態になってしまうんです。

滝澤 もっとヘッドを速く振らないといけないんですね。

赤坂 速く振るというより、手首に支点を作って、クラブに自由に振り子運動をさせるイメージのほうがいいですね。そのためには、手首をリラックスさせて、横方向の動き「ヒンジ」を使うといいです。

滝澤 「ヒンジ」というのは?

赤坂 手首を、手のひら側と甲側に折る動きのことです。親指側と小指側に折るのが「コック」です。

滝澤 それは、「やっちゃいけない」動きかと思っていました。

赤坂 むしろ意識して使うべき動きです。というより、手や手首に無駄な力が入っていなければ、勝手に使われる動きでもあるんですよ。

<問題点>
インパクト前に胸が開いてしまう

体はよく回転しているが、それにヘッドがついていけてないので、ヘッドがインパクト位置に戻るときに、胸が開いた状態になる

記者「体の回転を意識して振っています」
プロ「もう少しヘッドを振る感覚も必要です」

胸の面の回転速度とヘッドの速度を比べると、インパクトの時点ではヘッドのほうが速くなっているのが正しい。そのためには、ダウンスウィングの中盤から、胸を回す速度を抑制し、逆にヘッドを加速させる意識が必要

Point 1
手首の「ヒンジ」を使って打つ

ヘッドを効果的に加速させるには、手首の左右方向の動き(ヒンジ)をうまく使うことが大事。その際、上下方向の動き(コック)は抑えるほうがいい

Point 2
ヘッドが胸を必ず追い越す

胸の面の向きを常に意識して、ダウンスウィングの後半から、必ずヘッドがそれを追い越すようにする。胸が先に回ると振り遅れる

Drill 1
トップとフォローでクラブを背中につける

手首を楽にして、トップでクラブを担ぐように背中(肩)につける。そのままスウィングし、フォローでも同じようにクラブを担ぐと、ヘッドを大きく動かせる

Drill 2
フォローからスウィングを戻して打つ

「ヒンジ」を使うには、手首から無駄な力を抜く必要がある。フォローからスウィングを巻き戻して振ると、手首を柔らかく使う感覚がつかめる。最初にヘッドを押さえてもらい、急に放してスタートさせるとより効果が高い

<取材後記>
ヘッドが振り遅れなくなった

「ヘッドの運動量を増やす」というのは、今まで考えたことがなかったので、とても新鮮でした。手首を支点として使うと、無理に振らなくても、ヘッドがきちんと間に合います。

月刊ゴルフダイジェスト2022年6月号より