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【フック矯正】石川明日香のスウィング改造 #1 安定フェードを手に入れる! 4つのポイント

谷原秀人を昨シーズン2勝へ導き、上井邦裕をシード復活に導いたプロコーチの吉田直樹。今年から小祝さくらのコーチも務める吉田のもとで、スウィング改造に取り組んだのがステップ4勝の石川明日香。2年かけてフックを矯正し、安定したフェードボールを手に入れた石川が取り組んできたこととは?

PHOTO/Yasuo Masuda、Tadashi Anezaki THANKS/武庫ノ台GC、明治安田生命レディス

吉田直樹(左)
よしだなおき。1978年生まれ。兵庫県出身。幼少期からアメリカで有名コーチの指導を受けた。谷原秀人、上井邦裕、石川明日香、高木萌衣のコーチを務める。今シーズンから小祝さくらの指導も開始。兵庫県芦屋で室内練習場「ラ・キンタ」を主宰
石川明日香(右)
いしかわあすか。1997年生まれ。大阪府出身。ステップ・アップ・ツアーでは4勝をあげているものの、レギュラーツアーの壁に阻まれる。吉田直樹プロに師事して3年目、レギュラーツアーの優勝を狙う

●CONTENTS●
#1 安定したフェードを手に入れる4つのポイント
#2 理想のイン・トゥ・インを身につける3つのドリル
#3 強いフェードを打つためのトレーニング&ストレッチ
#4 いい動きが自然と身につく2つの練習器具

飛ばそうとしてどんどん
フックが強くなっていった

吉田 石川プロが僕のところに来たのは、2020年の1月でしたね。

石川 2016年からツアーに出場し始めたんですが、その年にステップ・アップ・ツアーで優勝して、2019年までに4勝したんです。でも、レギュラーツアーに行くと、なかなか思うような成績が出せなくて……。2019年のQTで球が曲がって失敗してしまって、これはもうスウィングを根本から立て直すしかないと思って、吉田コーチのところに駆け込んだんです。

吉田 大事なところで引っかけが出るパターンが続いていたんですよね。

石川 どうしていいかわからない状態でした。ドローでもっと飛ばそうとして、どんどん曲がりが大きくなっていたんだと思います。

吉田 僕から見ると、右の林方向に打ち出して、そこから左のラフまで曲がるようなマンモスフックを打っているな、と思いましたよ。

石川 自分ではそこまで曲がっているとは感じていませんでした。でも、そうやって右に向いて、右に振る感覚が体に染み付いていたので、その感覚を体の中から消し去るのに苦労しました。

改造Point 1
右向きのアドレスを真っすぐに修正した

「この修正がすごく気持ち悪かったです。吉田コーチに『右の林を向いてるよ』と言われて、構えた後でつま先に棒を置いて、それを後ろから確認したり。体に染み付いていた“右向き感覚”を徹底的に排除しました」(石川)

改造Point 2
インサイドアウトをイン・トゥ・インに変えた

「右を向いて、さらにインからあおって振るクセがついていたので、自分の感覚の真っすぐと実際の軌道のギャップを埋めるのに苦労しました。感覚的には、背中側に振っていくくらいでちょうどいい、そんな感じでした」

改造Point 3
右手で返す動きを“ゼロ”にした

「大きなフックボールを打つために、フォローでフェースが下を向くくらい右手で返していました。でも、いまはフェースを返す感覚は“ゼロ”。体の回転とシンクロして、フェースが自動的にターンしています」

改造Point 4
左ひざを伸ばすインパクトになった

「以前は左右の体重移動で振っていたので、左ひざを粘るようにフィニッシュまで伸ばしませんでした。いまは、地面反力を使えるようになって、インパクトで左ひざが伸びて、ヘッドスピードも少しアップしました」

では、具体的にどんな練習をしたのか? 続きはこちら

>>理想のイン・トゥ・インを身につける3つのドリル
>>強いフェードを打つためのトレーニング&ストレッチ
>>いい動きが自然と身につく2つの練習器具

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月26日号より