【クラチャンたちの練習法】File 6 出勤前の上達ルーティン「仕事は9時から、練習は“5時”から」
上達に役立つ練習法を探るべく、全国の「クラチャン」100人にアンケートを実施! 最後は、沖縄・琉球GCのクラチャン・上門貞夫さんの練習に密着。集合時間は、なんと朝5時!?
TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/ 波之上ゴルフ
●CONTENTS●
Introduction クラチャン100人の練習法
>>File 1 「“短い距離”にゴルフの大事が凝縮」
>>File 2 「“スマホ”は最高の練習器具」
>>File 3 「1日100回“ほうき素振り”」
>>File 4 「1球に“5分”かけられますか?」
>>File 5 「練習場は“自宅”です」
>>File 6 「仕事は9時から、練習は“5時”から」
ゴルフが「好き」だから
早朝練習も苦にならない
【琉球GCクラチャン】上門貞夫さん(63歳・HC1)
うえじょうさだお。琉球GCで3年連続クラチャンを獲得。毎朝5時の練習場通いを日々のルーティンにしている
仕事と両立が基本のアマチュアゴルフは、練習時間をいかに確保するかが永遠の課題。琉球GCで3年連続クラチャンを獲得している、上門貞夫さん(63歳・HC1)の場合は、「ゴルフのことは仕事前に済ませる」をモットーにしているという。
「仕事後だと、疲れて練習できないことも多いですが、仕事前なら、早起きすればいくらでも時間は作れます。私は朝5時に練習場に行って、120球打ったら、7時に一旦、帰宅。それから出社準備をして、9時から仕事というルーティンです」と、上門さん。一見、大変そうだが、
「ゴルフって、若い人と回っても60代の自分がスコアで勝ったりできますよね。でも、『負けたくない』より、互角に戦って一緒に楽しめるのが『うれしい』のほうが強い。そのための準備って考えたら、早起きは全然“頑張って”なくて、ただ好きなことをやってるだけです」
上門さんの朝練ルーティン
【AM5:00】
練習場到着
朝5時、ゴルフウェアにバッチリと身を包んで練習場に登場。球数は「120球」と決めている。ウェッジを多く打ち、少しずつ番手を上げていく。ドライバーはほんの数球しか打たない
【AM5:15】
SWで距離の打ち分け
ウェッジで10、30、50、70ヤードと距離を打ち分けて距離感を磨いている。コースで頼れるのは「小技」という信念に基づく練習メニュー
Point
距離はテークバックで変えている
ウェッジの距離の打ち分けは、テークバックの大きさで行う。一定のスピード、一定のリズムで打てないと、上手く打ち分けられない
【AM6:00】
アイアンでスウィングチェック
アイアンでは、スウィングのチェックポイントを意識しながら打つ。100%のフルショットではなく、全体のバランスを考えながら、8割程度の力で打っていく
Point
右ひじの位置をチェック
「スウィング中に右ひじが離れると、いろいろなミスが出る」と上門さん。右わきを軽く締め、右腕と体の右サイドを一体にして振っていく
【AM6:20】
長いクラブでバランスを確認
フェアウェイウッドやドライバーは、アイアンと同じフィーリング、バランスで打てるかどうかを確認するためだけに、数球打つ。6:40に帰宅
月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より