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【クラチャンたちの練習法】File 2 動画なら課題が一目瞭然! ただし「“撮り方”に注意が必要です」

上達に役立つ練習法を探るべく、全国の「クラチャン」100人にアンケートを実施! 「ウェッジで短い距離を打つ」に次いで2番目に多かった回答が、「動画でのスウィングチェック」。具体的にはどのようにスウィングを撮影、チェックしているのか。白帆CCのクラチャン・木﨑亮太さんに話を聞いた。

PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/トピックゴルフクラブ

●CONTENTS●
Introduction クラチャン100人の練習法
FIle 1 「“短い距離”にゴルフの大事が凝縮」
File 2 「“スマホ”は最高の練習器具」
File 3 「1日100回“ほうき素振り”」
File 4 「1球に“5分”かけられますか?」
File 5 「練習場は“自宅”です」
File 6 「仕事は9時から、練習は“5時”から」

撮る“位置”がポイント

【白帆CCクラチャン】木﨑亮太さん(30歳・HC0)

きざきりょうた。スウィングを研究し続けるトップアマ。ネット、雑誌などから情報を得て自ら試すことで上達した

クラチャンへの練習法アンケートで2番目に多かった「動画」。しかし、ただ動画を撮って見るだけでは意味がない。8年前からスウィングを取り続けているという白帆CCのクラチャン・木﨑亮太さんによると、まずは“撮り方”が重要なのだという。

「練習場で動画を撮影している人をよく見かけますが、多くの人が適当に撮ってしまっていると感じます。大事なのは“常に同じ高さ、同じ距離”で撮ること。私の経験から言うと、距離は2メートル以上、高さは正面から撮る場合は胸、後方から撮る場合は腰の位置に合わせるのが理想です。距離・高さを揃えることで、撮り溜めたスウィング動画をどこがどう変わったのか比較しやすくなります。また動画を撮ることで、現状の課題を客観視できるので練習が濃くなるはずです。僕はの場合は撮りすぎて容量が足りなくなってしまっているのですが……」


動画を撮るメリット
(1)過去のスウィングと見比べられる
(2)現状の課題を客観視できる

練習へ行くたびにスウィングを撮っておけば、調子のいいときと悪いときの違いが目に見えてわかる。細かい部分までチェックできるので上達速度が早い

木﨑さんは
正面、後方に加え「アップ」も撮る

●後方……腰の高さで2m以上離れる
後方からの撮影は、腰の高さで飛球線に対して真っすぐにセット。2m以上離し、スウィング中クラブが画角から外れない程度にズームアップ。ある程度ズームにしないと被写体のゆがみが大きくなってしまう。

●正面……胸の高さで2m以上離れる
正面から撮影するのは、前方の打席にお客さんがいないときのみ。胸の高さで2m以上離してセットする。

●アップ……気になる部位に寄って撮る
課題があるときは、その部分をアップにして撮る。お尻の動きが課題という木﨑さんは、後方1mからお尻部分を拡大して撮影。

【後方のチェックポイント」
「ヘッドの動き」を重点的に

後方からチェックするのは、主にクラブがどのように動いているか。軌道だけでなく、フェースの向きもチェックする。

【Check 1】
腰の高さで前傾角度とフェース面が平行になっているか

ヘッドが腰の高さに来たときにヘッドの位置とフェースの開き具合をチェックする。ヘッドと手元が同じ高さで、フェースの向きが前傾角と平行になっているかを確認

【Check 2】
シャフトが右肩を通っているか

切り返しでは、クラブが右の肩口から下りてきているかをチェック。右肩よりも上からだったり、下からだったりするとミスが出やすい

【正面のチェックポイント】
「トップの位置」と「軸ブレ」

前にお客さんがいないときのみ撮影できる正面。気にするのはトップの手元の高さや頭の動き。オーバースウィングになっていないか、フィニッシュまで軸がブレていないかなどをチェック。

【アップのチェックポイント】
左右のお尻が入れ替わっているか

体が起き上がるクセがあるという木﨑さんは、お尻部分をアップで撮影。トップからインパクトにかけて、左右のお尻が入れ替わるように使えていれば、伸び上がらずに体の回転で打てている証拠だという。

月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より
※本特集に登場するアマチュアはボランティアとして協力いただきました。