【ボール初速を上げて飛ばす!】#2 気持ちよく振り下ろせる自分だけの“軌道”を見つけよう

週刊ゴルフダイジェスト

2022.03.10

KEYWORD スウィング軌道ダウンスウィングボール初速植村啓太飛距離アップ

飛距離に直結する「ボール初速」をアップするにはどうすればいいのか。植村啓太コーチによると、キーワードは「脱力」「軌道」「回転」「リズム」の4つ。ここでは「軌道」について教えてもらおう。

PHOTO／Hiroaki Arihara、Blue Sky Photos　THANKS／プレミアムゴルフスタジオ代官山

解説／植村啓太

うえむらけいた。1977年生まれ。東京都出身。現在、片山晋呉や中西直人などの指導に当たる。代官山にあるプレミアムゴルフスタジオにてレッスンも行っている

●CONTENTS●
#1　すべては“脱力”から始まる
#2　気持ちよく振り下ろせる“軌道”を見つけよう
#3　1軸ターンで“回転力”アップ
#4　ひざの曲げ伸ばしが飛ばしの“リズム”を生む

グリップエンドが
“行きたがる軌道”を邪魔しない

ボール初速を上げるために、植村啓太コーチが“脱力”の次に挙げたポイントは“軌道”。

「クラブを振り下ろすときに描く道、いわゆる軌道がボール初速を上げるために重要なポイントになります。しかし、絶対に間違ってはいけないのは、『軌道は作る』のではなく、『流れの中で作られる』と考えてください。ですから、人によってトップから振り下ろしてくる軌道は違います。でも結果的に、手元がアドレス時の位置とあまり変わらなければ、ミート率が上がるのでそれでOKなのです。

イメージ的には、トップから振り下ろしたとき、グリップエンドが勝手に行きたがるところがあります。これは脱力していないと感じることはできません。この行きたがるところへ振り下ろせれば、ミート率が上がりボール初速も上がってきます」

振り下ろしやすい軌道は人によって異なる

アンダー気味の軌道
マシュー・ウルフ

オンプレーンの軌道
ブルックス・ケプカ

スティープ気味の軌道
ジャスティン・トーマス

自分に合った軌道の見つけ方
脱力してクラブを引っ張る

アドレス時の手元の位置に自然に戻る軌道を探る

脱力しながらクラブを引っぱるように振り下ろすことで、自然と手元の位置はアドレス時の場所に戻ってくるという。力むほどクラブを小手先で操作するため、グリップエンドが浮いたり体の内側に入りやすくなる

Drill
クラブを逆さに持って片手で振る

クラブのネック部分を持って振ると、手元側が重いので、脱力しつつグリップエンドが行きたがる方向がわかるようになる。片手で行うと、左右の腕の使い方の違いが体感できるのでぜひ試してほしい

続いては「回転力」を高める方法について
>>「1軸ターン」で回転力アップ

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月22日号より