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パーオン率1位・阿部裕樹。正確ショットの秘密は“つかまえる”練習

昨シーズン賞金ランク62位、ぎりぎりで初のシード権を獲得。飛距離は出ないが類まれなショット精度でパーオン率1位に輝いた阿部裕樹。高校ゴルフ部の監督を務めながら自身の研鑽も怠らない32歳のゴルフ生活に迫った。

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/西川田ゴルフ練習場

阿部裕樹

あべひろき。1989年生まれ、栃木県出身。祖母の影響でゴルフを始め、中学時代は平日週2回の練習と週末ラウンド。受験で佐野日大へ入学し、日大へ進学。2年で国体成年男子個人で優勝、4年で日本アマ優勝後、在学中にプロ宣言した

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練習では球をつかまえる

昨季はパーオン率1位に輝いた阿部だが、ショット精度に不安がないわけではない。

「僕はフェードヒッターなのですが、試合でフェードを打ち続けていくうち、球のつかまりが悪くなっていくんです。こすり球だと飛距離も出ませんし、番手ごとの距離感も崩れるので、練習ではドローを打つように心がけています」

時間が限られるからこそ、阿部は効率的な練習を意識している。その表れが“左端の打席から打つ”ことだ。


「体が硬いので、球をつかまえることが苦手なんです。左端に立つと右が広く感じ、右に打ち出してドローのイメージが湧きやすいので、だいたいここが指定席です。逆にフェードを打ちたいときは右端に立つだけで変わりますよ」

つかまえるために大事なことは、体の動く順番、すなわち“連動性”。それを作り出すために捻転差と軸の管理が必須となる。これができれば、飛距離と精度が両立するのだ。

Point 1
フォローでグリップエンドがへそを向く

「とても基本的なことですが、フォローで手が先行することなく、体と連動して動くことが大切です」。ヘッドが腰の位置で、グリップエンドがおへそを向くのがベストだという

Point 2
切り返しで上と下が引っ張り合う

「連動性を生み出すには、体が硬くてはダメです」。腕と体が連動するためには、上下の捻転差をしっかり作ることが基本。これができることで、ヘッドが自然なイン–イン軌道となる

Point 3
アドレスもインパクトも頭は12時ヘッドは6時

「せっかく連動性ができたとしても、軸がブレたら安定しません。僕はアイアンもUTも、頭とヘッドは一直線のイメージです」。これにより、ヘッドの最下点で球をとらえられる

200Yからでもピンを狙える阿部の4UTショット

手を使わず体の回転で球をとらえる。UTもアイアンも、極端なダウンブローではなく、払い打つなかで自然とターフが取れるのが理想だ

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月8日号より