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【プロも実践! “力み”を取る10の方法】#3「あえて力む」「逆さに持つ」脳の錯覚を利用したアイデア素振り

脱力が大事と分かっていても、いざボールを前にするとなかなか難しいもの。そこで今回は、プロも実践している「力み」を取る方法を早川佳智プロに教えてもらった。力みを取るために「あえて力む」とはどういうこと?

PHOTO/ARAKISHIN ILLUST/TAIZO THANKS/東名古屋カントリークラブ、日進ゴルフ エトワス

解説/早川佳智

はやかわよしさと。1975年生まれ。愛知県出身。日々スウィング研究やギアを探求し続けるプロ。いまやそのオタク度が話題を呼び、数カ月先までレッスンが埋まるほどの大人気コーチ

●CONTENTS●
#1 力みは必ずしも悪いことではない!?
#2 迷いが消える魔法のルーティン
#3 脳の錯覚を利用したアイデア素振り
#4 体の重心を意識して手打ちを防ぐ

「緊張と緩和」を利用した脱力法

GD ほかにはどんな脱力法がありますか?

早川 素振りで脱力する方法を3つご紹介します。1つ目は、いったん3秒ほど力んでから力を抜き素振りする方法です。緊張と緩和を織り交ぜることで、肩の力が抜けやすく力みが取れてきます。

GD これは簡単にできそうです!


早川 2つ目は、クラブを逆さに持って思い切り振る。先端が軽いので、とにかく高速で振ることができます。この目的は、速く振ることができる、と脳を錯覚させることです。これにより、速く振れると頭の中が信じているので、力みが取れてくるのです。よく、南出仁寛プロなどドラコン選手が、本番前にやっています。

GD 武市悦宏プロもやっているのを見たことがあります。

早川 最後は、その武市プロがいう「力んで素振り」です。1つ目の方法と似ていますが、これも緊張と緩和を上手く利用した脱力法。ぜひ試してみてください。

【力みを取る方法4】
思い切り力んでから力を抜いて素振り

どうしても力んでしまうなら、あえてアドレスのときいったん思い切り力んでみよう。3秒くらい力んだら、一気に力を抜く。そのあと素振りをすると、肩の力が抜け、上体が知らぬ間にリラックスできる

【力みを取る方法5】
クラブを逆さに握って速く振る

ヘッド側を握って思い切り振りちぎる。先端が軽いので、ものすごく速くクラブが振れる錯覚が起こり、自然と脱力することにつながってくるという

南出プロなどドラコン選手がよく使っているのが、シャフトの先端にボールが付いている素振り専用クラブ。これもクラブを逆さに持ったときと同じように、先端が軽く、高速で振れる。脳が「速く振れる」という錯覚を起こすため、自然と脱力でき速く振れるようになる

【力みを取る方法6】
あえて力んでマン振り素振り

軽いクラブを振る練習に似ているが、とにかく上体をこれ以上ないほど力んで、連続でマン振り素振りをしてみる。何回も振っていると疲れてきて、自然と肩の力や腕の力が抜けてくるので、半強制的に脱力できるという武市流の脱力法だ

>>#2 迷いが消える魔法のルーティン
>>#4 体の重心を意識して手打ちを防ぐ

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より