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“100Y”完全攻略!<前編>ミスの元凶はフルショット。「大きめ番手の8割打ち」が鉄則です

「乗せて当然」と考えがちな100ヤードだが、実際に残り100ヤードから確実に3打以内で上がれているだろうか。一見簡単そうな100ヤードが上手く打てないのは、「ピッタリの番手でフルショット」しようとしていることが原因だと青木翔コーチは指摘する。ではどの番手でどのように打つのが正解なのか。詳しく聞いてみた。

PHOTO/Hiroaki Arihara、ARAKISHIN THANKS/鶴舞CC、日進ゴルフエトワス

青木 翔

トッププロからジュニアまで、幅広いレベルの選手を育成するコーチ。ショット力を上げるために、100ヤードの精度アップは避けては通れない道だという

8割でしか振れない
スタンス幅にする

プロに100ヤードの打ち方を聞くと、使用する番手は違うものの、みなフルショットではなく「加減して打つ」という点で共通していた。僕らもプロのように100ヤードを加減して打つべきなのか。青木コーチに聞いた。

「ズバリその通りです。100ヤードを狙うショットでは、飛距離・高さ・スピン量のコントロールが必須。フルショットはその制御が難しいうえに、アマチュアの場合は力まかせに振り回しているだけで、力を出し切る本当のフルショットにはなっていません。当たれば100ヤード飛ぶクラブで打つのではなく、1つ上の番手で加減したショットを打つのが正解。『10』の出力を『8』に抑えるイメージです」


力を抑えるのは、振り幅や力感を小さくするのだろうか。

「それよりスタンス幅を狭めて、力が出ないようにするほうが簡単です。つまり『10』のエンジンで『8』の力を出すのではなく、『8』しか出ないエンジンで『8』の力を出す。そうするとインパクトでゆるまずに打て、安定したショットが打てます」

Point 1
スタンス幅で出力を調整する

落としたい距離に応じて、スタンス幅を狭める。まずは両足の外側が両肩と同じ幅になる広さを基準にしよう。広いスタンス幅だと振り幅や力感で距離を落とす必要があり、インパクトが安定しない

Point 2
フィニッシュで両ももを締める

フィニッシュで両ももがくっつくようにしっかり振り切る。この場合の“振り切る”は振り幅を大きくするということではなく、狭めたスタンスのなかで力を出し切るということ

スタンス幅を狭めると自然と振り幅が小さくなる

スタンス幅を狭めることで、8割でしかスウィングできない体勢をあらかじめ作っておく

スタンスが広いまま、力感を8割に抑えようとすると、小手先で振り幅を調整しようとするため、距離感が合いづらくなる

青木コーチの100Yスウィングを動画でチェック

100Y上達ドリル
大きい番手で100Yを打ってみよう

100ヤードの精度を上げるには、どんな練習をすればいいのか。

「9Iや8Iで、100ヤードを打つ練習がオススメです。スタンスも振り幅もさらに小さくなり難易度は上がりますが、番手によって打ち出し角がどれくらい変わるか意識しながら打てれば、距離感と方向性がより磨かれるのでぜひ試してみてください」

Point
左右に軸ブレせずバランスよく振る

より狭いスタンス幅でも、下半身のねじりで上半身や腕を連動させて振ることが大事。左右に体を動かさず、バランスよく振ることを心がけよう

>>フルショットしてはいけない理由を
ギアの観点から分析!

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より