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【読者記者】「ドライバーがヒールに当たって薄い当たりばかり。どうしたら直りますか?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ドライバーでヒールに当たる」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフプラザイセサキ(群馬県伊勢崎市)

読者記者No.1749 富所博さん

●51歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/35年 ●ベストスコア/80 ●平均スコア/90 ●177㎝・72㎏ ●ドライバー飛距離/250ヤード

先生/石橋建男

78年生まれ、群馬県出身。97年、19歳でプロ入会。スウィングは「100人100様」という理念を持ち、ゴルファーひとりひとりの個性を生かし、型にはめないレッスンが人気

市川さんのお悩み
「ドライバーでヒールに当たることが多い」


ドライバーがいつもヒールを食う感じでフェード気味の球になることが多く、ときどきチーピンも出ます。どうしたら芯に当てられますか?


アドレスで、やや右サイドが前に出た形になっているのが気になる(1コマ目)。また、ダウンスウィングで両ひざの間隔が広がり、腰が少し伸び上がっている(3コマ目)

富所 ドライバーがいつもヒールに当たるんです。

石橋 ヒールに当たるということは、手(あるいはヘッド)が体から離れる方向に動きながら当たっているということです。富所さんの場合は、まずアドレスに問題があって、ボール位置が左足寄りすぎて、右サイドがかぶっているのがよくないです。かぶったアドレスで、左にあるボールを打つと、本来は100%カット軌道になりますが、富所さんの場合は、体がそれを察知して、腰を前に出しながら無理やりイン‐アウト軌道に振って相殺しています。ダウンスウィングで右ひざが割れて、両ひざの間隔が広がっているのがその証拠です。

富所 そんな複雑なスウィングをしていたんですね。

石橋 シンプルに振るには、まずボール位置をもう少し内側に入れて、右肩、右腕が前に出ないように構えること。それだけでイン・トゥ・インに振りやすくなりますが、さらにひざが割れないように、フィニッシュで両太ももをくっつけるイメージで振ると、腰が前に出づらくなるので、ヒールに当たることは少なくなるはずです。

<問題点>
ボールが左足のかかと線上にある

スウィングの最下点は左胸の下付近。ドライバーのスタンスだと、「左かかと線上」では、最下点に対して左すぎる

記者「いろいろ試しましたが原因がわかりません」
プロ「ボールが左すぎるのがいちばんの問題です」

ボールを左足寄りに置きすぎると、右サイドが前に出て、体が開いたアドレスになりやすい。その時点でアウト-イン軌道になりやすいので、無意識に手をイン-アウトに動かして調節したスウィングになる

【適正なボール位置】
左足かかとよりボール1個分内側

ドライバーでは、左足かかとよりも中央寄りにボールを置く(写真)。この位置にボールがあると、クラブの性能を生かしやすい

Point
ボールを中に入れると腕の構えもよくなる

後方から見て、右手が左手より前に出ているのは、右サイドがかぶっている証拠。これはボール位置にも原因がある

Drill
フィニッシュで両ひざをくっつける

フィニッシュでは両足をぴったりくっつける。両足の間にすき間があると、腰が前に出ている可能性が高い

「フィニッシュに向かって両足の間隔を閉じる。
腰が浮き上がるクセがなくなってきた!」

ダウンスウィングで腰が前に出ると、手元も前に押し出されてヒールに当たりやすくなる。インパクトからフォローにかけて、右足を左足にすり寄せ、フィニッシュで両足を閉じるように振る練習で、腰が前に出にくくなる

<取材後記>
バランスが向上した
ヒールに当たるときは、フィニッシュでバランスが崩れることも多かったんですが、「右足すり寄せ」ドリルのおかげで、フィニッシュでバランスよく立てるようになりました。

月刊ゴルフダイジェスト2021年11月号より