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【ゴルフジム】「アイアンが全然思った方向に飛ばないんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンが狙ったところに打てない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/小手指グリーンゴルフ

教える人/藤原慶昌

ふじわらよしまさ。80年生まれ、東京都出身。ゴルファーひとりひとりの個性を尊重し、肩や腰など、体への負担がかからないスウィング作りに定評がある。PFGA所属

<今週のお悩み>
「アイアンでボールが
狙った方向に飛びません」

●福園華名子さん(身長163cm/ゴルフ歴2年/ベストスコア118)
ダウンスウィングで腰のスライド量が大きく、回転量が少ない。そのため、インパクトで手元が止まってスクーピング(すくい打ち)動作が起き、その後、クラブを左に振り抜けず、左ひじが引けてしまっている(3~4コマ目)

福園 ラウンドはまだ5~6回くらいなんですが、コースに出て思ったのは、全然、狙ったところにボールが出ていかないことです。(同伴競技者から)体が「突っ込んでる」って言われるんですが……。

藤原 確かに、腰のスライド量が多くて、それに上体がついていってしまっている部分はありますね。でも、それより気になるのは、インパクトで左手首が甲側に折れて、いわゆるすくい打ちになっているところです。インパクトでは逆に、左手首を手のひら側に折る感じで、ハンドファーストに当てないと、スクエアにヒットできません。

ヘッドではなく手元を振る意識が強すぎます

福園 左手首を意識して振るのは難しいです。

藤原 右手首ならどうですか? ダウンスウィングの途中で右手首が(甲側に)曲がりますが、その状態を最後までキープしてインパクトする感じで振ってみてください。動きをわかりやすくするために、右手だけでやってみてもいいかもしれません。

福園 右手のほうが意識しやすいですね。インパクトしたら、手を返せばいいんですか?

藤原 いえ、右手のひらを目標方向に向けたまま、体の回転で手元を左に振っていく感じのほうがいいです。そうすると、自然に腰が回転するので、上体の突っ込みも抑えられますから。

福園 フェースがスクエアなままでも、フォローを出していけるんですね。これならきちんと狙ったところにボールを出せそうです。

これで解決!
「手首の動きを極力抑えて
 体の回転を使って打とう」

Point 1
右手首をずっと背屈させて振る

インパクトでは、左手首を掌屈させ(手のひら側に折り)、右手首を背屈させる(甲側に折る)ことが必要だが、右利きの人の場合は、左手首を意識するのが難しいので、右手首を意識するほうがいい

ダウンスウィング途中から右手首の角度をキープして振る

Point 2
インパクト後は右手を返さない

インパクト後もある程度のところまでは、右手の背屈状態を保ったまま振り抜く。フェースがスクエアな時間が長くなり、方向性がよくなる。すぐに右手を返すと出球が散らばりやすい

Drill
ハーフスウィングでハンドファースト打ち

短いフォローで、ハンドファースト(右手首の背屈)をキープしたままボールを打つ(写真)。インパクトでフェースをスクエアにする感覚がわかる

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月19日号より