【ショートアイアンは9割乗せる!】フェースローテーションを抑えるコツ
PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/船橋CC
ショートアイアンで左へのミスを防ぐうえで重要なのが、フェースローテーションを抑えること。女子ツアーきってのショットメーカー・植竹希望プロに、フェースローテーションを抑えるコツを聞いた。
>>【導入編】ショートアイアンの“左”を防ぐ3つのキーワード
>>【POINT 1】ハンドファーストに当てるコツ
>>【POINT 2】自然なダウンブローを身につける
>>【POINT 3】フェースローテーションを抑える
●ローテーションは意地でも使わない
包帯で手首ぐるぐる巻き
のイメージです
パーオン率3位につけるショット名手の植竹希望プロに、ショートアイアンの打ち方のコツを聞くと、「フェースローテーションを使わないこと」と即答。
「ショートアイアンは、クラブ自体がフェースが返りやすい構造なので、意識して返さないようにする必要があります」(植竹)
では、どうやってローテーションを抑えるのか。
「一番敏感な手先や手首を使わないことですね。私は、包帯で手首をぐるぐる巻きにされているイメージでスウィングしています。手首や手先が使えなくなると、お腹や背中の“大きな筋肉”を使い出すので、フェース向きがブレにくいだけでなく、スウィング全体の体の動きもよくなるんですよ」
【POINT 1】
小指側3本で握る
小指、薬指、中指の3本で握ることで、体の内側に力が入りやすく、“締まった状態”が作りやすい。手首がロックされている感覚が出てくると同時に、余計な動作が入りにくいことで軌道も安定する
【POINT 2】
肩と足はスクェア。腰だけを回す
インパクトでは、肩のラインをスクエアに保ちつつ、腰だけを回していく意識を持つ。肩と足のラインが揃っていれば、狙った方向に打ち出すことができる
【POINT 3】
始動の20cmだけスクエアを意識
スウィング中、フェース面を意識することはないが、始動の20cmだけはフェース面を真っすぐに保ったまま動かす意識を持つことで、スクエアに戻りやすくなるという
ゆるまないための重要ポイント
ショートアイアンは
インパクトがフィニッシュ!
「もうひとつだけ、意識してほしいことがあります」と植竹プロ。
「ショートアイアンのフィニッシュは“インパクト”と考えることです。クラブが長いドライバーなら、多少押し込んでいくイメージがあるんですが、クラブが短いので押し込むイメージを持ってもあまり意味がないと思うんです。それよりも、力を抑えようとしてゆるむほうが怖い。インパクトでゆるんでしまわないためにも、ここをフィニッシュだと思うようにしてください」
距離をコントロールしたいからといって、合わせにいかず、しっかりとインパクトする。これがショートアイアン成功の秘訣だ。
【もうワンポイント】
力を入れるのは太ももだけ!
ゆるみは禁物だが、全身の力を抜いてしまうとスウィングがブレやすくなる。植竹プロの場合は太ももにグッと力を入れることで、土台を安定させつつ、上半身の力みを防いでいる
植竹希望のお手本スウィング
月刊ゴルフダイジェスト2021年10月号より