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【読者記者】No.1731「バンカーで上手く球が上がりません」

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara
THANKS/相模川ゴルフガーデン

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「バンカーショットで球が上がらない」というもの。果たして解決方法は?

読者記者No.1731 小林孝博さん
●57歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/12年 ●ベストスコア/76  ●平均スコア/84 ●ドライバー飛距離/245ヤード

先生/井上靖
1971年生まれ、神奈川県出身。本能的で体にやさしいスウィングを追求。「相模川ゴルフガーデン」、「八王子ニューゴルフ」などで、プロからアマチュアまで幅広く指導している

小林さんのお悩み
「バンカーショットで球が上がり切らない」


バンカーで球の高さが足りずにあごを越えられないことがあります。そうかと思うと高く上がることもあって何が違うのかよくわからないんです


左右方向への体重移動が大きいスウィング。バンカーでは、もう少し体重移動を抑えた打ち方のほうがいい。また、ヘッドを上から下に振りすぎる傾向も見られる

小林 バンカーでときどき、ハーフトップみたいな低い球が出るんです。

井上 バンカーショットにしては、ちょっと右への体重移動が大きすぎますね。それでも、下ろすときにきちんと左に乗り直せればいいんですが、ボールを「上げたい」という気持ちが強いと、右に乗ったまま振ってしまいやすいんです。

小林 それでヘッドがボールの手前に落ちて、ソールが弾かれてトップするんですね。

井上 そういうことです。バンカーは、最初から最後まで左足体重の感覚でOKです。そのほうがヘッドを正確に、ボールの真下の砂に届かせられます。

小林 スタンスはオープンにするほうがいいですよね?

井上 ものすごくあごが高いとか、ピンが近いとか、特殊な状況でない限りは、スクエアに構えるほうがいいです。そのほうが出球の方向管理がしやすいですし、距離感も出しやすいですから。砂を薄く取るというより、ボールの下の砂ごとすくうイメージを持つといいでしょう。

<問題点>
やや右足重心の構えになっている

アドレスが、ドライバーショットのような、やや右足体重。これだと軸が左右にブレやすく、ヘッドを正確に砂に落とせなくなる

記者「なるべく薄く砂を取ろうと思っています」
プロ「もっと重心を左にかけて砂ごと打つほうがいいです」

グリーン周りのバンカーは、ピンまでの距離がよほど遠い場合を除いて、ほぼ左足体重のまま打つ感覚のほうがいい。アドレスから左足に多く体重をかけておくと、ソールから接地させて砂ごとボールを運びやすくなる

Point 1
トップでも左足に体重をかけたまま

Point 2
上体が突っ込まないように注意

Point 2
ピンに対してスクエアに構える

<取材後記>
ソールを使う感覚がわかった
オープンスタンスは、あまり意味を考えずにやっていましたが、スクエアに構えて出るなら、それがいちばん簡単ですよね。ソールを使う感覚も、初めてわかった気がします。

月刊ゴルフダイジェスト2021年7月号より