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飛ばない理由は踏み不足!“反復横跳び”で飛ばせる身のこなしをマスターしよう【逆輸入プロ・山脇健斗 初レッスン】<後編>

幼少の頃からアメリカで腕を磨いてきた山脇健斗プロ。体格で勝る選手たちを見て、気づいたのは「足の使い方」だった。ロングヒッターは例外なく使っているという「足裏のアーチ」。その飛ばしの最先端テクニックを引き続き聞いてみよう。

TEXT/SHOTANOW PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/千葉セントラルGC

解説/山脇健斗

2001年カリフォルニア生まれの逆輸入プロ。父親の仕事の関係でアメリカで過ごし、21年には全米アマにも出場する。日本では24年に下部ツアーで2位、今年4月の千葉県オープンで優勝。ドライバーの平均飛距離は302ヤード。持ち球はフェード

>>前編はこちら

内側で受け止め、内側で蹴り返す

GD 足裏、しかも土踏まずの外側って普段の生活で意識しないから使うのが難しそうですが、アマチュアにもできますか?

山脇 アーチ使いを一発で体感できる方法があります。それがサイドジャンプ。短距離スケートのスタートみたいに真横にグッと踏み込んでみてください。

GD 体育でやった反復横跳びですね。

山脇 日本の学校では授業でやるんですか。じゃあ、みんな飛ばせるようになるはずです!

GD ポイントはなんですか?

山脇 右足の内側で受け止め、同じ部分を踏み込んで蹴り返すことです。まず受け止めるトップの時ですが右足の外側で踏ん張るとパワーリークといって、足の内側がめくれ気味になって力が逃げてしまいますのでここに注意。そしてダウンスウィング時の蹴り返す動きは、左下に押し込むように踏むバンプの動きを意識してください。


ポイントは真横に飛ぶこと。前方に飛ぼうとすると、つま先側に体重がかかってしまう。指先ではなく土踏まずを意識

アドレスで右ひざを内側に入れる (画像/左)
アドレスで右ひざを少し中に入れて構えることで、足の内側にテンションがかかりアーチを意識しやすくなる。スウェイ気味の人におすすめ


左下に踏み込む(画像/右)
切り返しでアーチを使う際は、右ひざの内側を地面に向けるように下ろすとアーチを使って地面を蹴りやすくなる

飛ばないミスの原因① スウェイ

アーチによって右足の内側で体重を受け止められるので、右サイドや後方に流れるスウェイの動きを防ぐことができる。トップの位置がいつもバラバラの人はアーチが使えていないことが原因の可能性あり

飛ばないミスの原因② 伸び上がり

上半身主導で起こりやすい伸び上がりのミス。これもアーチでしっかり体重を受け止められれば防ぐことができる。手打ちに悩む人は、まずアーチを踏むことを強くおすすめしたい

飛ばないミスの原因③ カット打ち

マーチを踏むことで、自然と下半身主導の形になる。また右ももの前にスペースができるので、手元がインサイドから下ろしやすくなり、カット打ちの矯正も期待できる

アーチの力を生かす
お尻のお作法

GD 反復横跳びでアーチを使った「力の溜め方」と「押し戻す踏み方」が分かりました。

山脇 その感覚が分かれば、300ヤードヒッターと同じベースを手に入れたことになります。あとはより効率的に力を溜めたり生かしたりする方法です。まずトップ。アーチで体重を受け止めようとすると左から右への動きのイメージが強く出すぎてしまいます。そこで少し回転の要素を入れるためにお尻を目標方向に向けてみましょう。

GD フォロー側でも意識することはありますか?

山脇 アーチでグッと踏み込むと反動で地面から力が戻ってきます。それを回転に生かすため、お尻を目標とは逆の方向に向けるようにしてください。最初はクラブを持たずジャンプの姿勢でやるのがおすすめ。左足が少し後ろに引けてしまいますが、それはきちんと回転ができている証拠なので問題ありません。

【お尻の向きでアーチの力を生かす】

Point1
トップ→目標方向に向ける

回転の要素を入れるため、お尻を目標方向に向ける。このときアーチに力が溜まった状態を維持しないと、右足の外側に体重が逃げてしまうので注意。

トップで右足をやや伸ばし気味にすると、アーチで踏ん張りかつお尻を目標方向に向けやすくなる。右ひざが大きく曲がっているとアーチは使えるが回転不足になりがち。

Point2
フォロー→目標と逆方向に向ける


切り返しでアーチをただ蹴るだけだと左への体重移動が大きくなってしまうので、回転の動きを入れる。トップとは逆にお尻を後方に向けるように回ってみよう

日常生活でもできるアーチ練習

GD 練習場でできるドリルはありますか?

山脇 僕がやっていたのは、上の写真のように土踏まずとは反対の外側でボールを踏みながらボールを打つ練習です。アドレスの時から踏みっ放しでOKです。フルスウィングをすると足元が動いてしまうのでハーフスウィングがおすすめ。それでも十分にアーチを使う感覚が得られるはずです。日本の練習場は下が硬いので軟らかいスポンジなんかでもいいかもしれません。何か踏んでいるという感覚だけで結構変わるものです。あとは日常的に片足重心になっている人は、アーチの外側に体重がかかっているので、スッと立って歩きだすときにアーチの踏み込みからやってみると、意識が変わってきます。

Drill
土踏まずの逆側で踏みつける


右足の外側で物を踏むことで、よりアーチを踏みやすくなる。練習場では軟らかいスポンジボールなどでも可。土踏まずの逆側で踏みつけてボールを打ってみよう

週刊ゴルフダイジェスト2026年6月2日号より