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【バレルスウィング徹底解説】#1 PGAツアーで主流の“バレル”。その絶対条件は「腕の使い方」と「前傾角度」

メジャーリーグ好きなら耳にしたことがあるかもしれないが実はゴルフ界でも注目の言葉バレルスウィング」。PGAツアーの多くの選手はバレルスウィングで飛ばしているらしい。僕らでもできるという最注目理論を2人のプロに徹底的に解説してもらった

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Hiroaki Arihara、Yasuo Masuda、yoshihiro Iwamoto、Takanori Miki、Getty Images THANKS/木更津GC

解説/植村啓太

うえむら・けいた。ツアープロだけでなくアマチュアへのレッスンも豊富に行い、海外ツアーへの造詣も深い。昨年は浅地洋佑を復活優勝に導く。現在「バレルスウィング」を追究中

解説/糸山実

いとやま・みのる。野球のバレルスウィングをゴルフに取り入れ発信を行う。現在は臼井麗香を指導し復活に向けて奮闘中。YouTube「ミノルの気ままなゴルフ」も人気

体と手が近いまま
だから振り遅れない!

「バレルスウィング」に“どハマリ”して自身のレッスンにも取り入れている植村啓太プロ。でも、バレルスウィングってどんなものなのか?

「これまでのスウィングの考え方とはまったく違ったというのが最初の印象です。特徴としては、体の動かし方が右から左(横振り)ではなく上から下(縦振り)に使うんです。縦の動きがメインだと常に体の中心で振れるようになるので軸が安定し、体の正面からクラブが外れにくいです。横の動き中心で振ろうとすると、体が先行して体から腕が離れて(体の正面から外れて)いくんです。つまり、体を縦に使うバレルスウィングは振り遅れが発生しないということなんです。そのため、エネルギーをロスすることなく効率よくボールに力を伝えていけます」

バレルって何

野球で長打を打つためのスウィング

バレル(barrel)とは樽という意味。元々、野球の打ち方として使われていた用語。また打球速度と打球角度の組み合わせからなる「バレルゾーン」という、長打が出やすいと言われている理想的な範囲を指す言葉でもある

1 ヘッドの動きが少ない

バレルスウィングの場合、フェースのコントロールは前傾角を倒すことで作られるため、手首を使ったりしないので、ヘッドの挙動やスウィング軌道が安定する

2 体を回さず縦に動かす

スウィング中の動きとして肩を入れ替えるように上半身を縦に使っていく。体を右から左に回転させないので、体の正面から腕が外れにくい


3 軸が安定する

横の体重移動が少なく、その場で振るため、スウィング軸が安定しやすい。体重移動が多いスウィングだと元の位置に戻す作業が必要になり、再現性も低くなる

この2つは絶対に押さえてほしい

ではバレルスウィングとはどんな振り方なのか? 絶対にこれだけは押さえてほしいという特徴が2つあると糸山氏は話す。

「一つめは左腕の使い方です。テークバックで回旋させた左腕の向きをキープしたままインパクトを迎えるようにして下ろすのが大きな特徴と言えます。腕の向きをキープしたままダウンスウィングで上から下に下ろすことで、出力を上げてボールに力を伝えていきます。つまり、体を回転させる横振りではなく、腕を上から下に下ろす縦振りのイメージになるということです。二つめの特徴は、インパクトにかけて前傾角度を深くすること。すると、腕が体と近いところを通るので、体の正面から腕が外れにくくなります。まずは、この2つの動きを頭に入れてください」

前傾角度がインパクトにかけてより深くなる

インパクトにかけてトップでできた前傾角以上に深く前傾していくことも特徴のひとつ。頭、右腰を傾けることで右サイドにスペースができて右ひじが体の近くを通っていく


「前傾を深くすることでフェースはスクエアに戻ってきますし、腕が通るスペースが生まれます。すると、上体の起き上がりも抑えられるようになります」

手首は使わず腕の回旋“だけ”

体の正面から腕が離れないので、常に腕は体の近くを通る。インパクトにかけて左ひじが上を向くのがバレルスウィングの特徴。手首を返すと左ひじは下を向いてしまう

「切り返しから腕の向きを変えずに下ろしていくので、シンプルで余計な動きが少ないです。スウィング中にエラーが発生しにく
いところもメリットです」

月刊ゴルフダイジェスト2026年6月号より