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【パーオン率1位のアイアン術】<後編>「フォローでシャフトを立てる」方向性を劇的に良くするクラブの使い方はコレだ!

昨年の男子ツアーで、西山大広がパーオン率1位を獲得した。 それは、フェードヒッターのスウィングの中に潜んでいる“当たらない要素”を消すことで、ミート率が劇的に上がったからだという。あなたもこのメソッドを知ったら、アイアンがもっともっと当たるようになりますよ!

PHOTO/Yasuo Masuda、Shinji Osawa THANKS/浅見GC

解説/西山大広
1997年生まれ。香川県出身。アマチュア時代に四国ジュニア、東北アマなどを制して、プロ転向。22年にACNツアーで優勝、23年に初シード。25年はシード権を獲得するとともに、パーオン率1位になった。ロピア所属

西山大広プロのパーオン率
2023年 65.104% 54位 2024年 68.827% 26位タイ 2025年 73.302% 1位

>>前編はこちら

オンプレーンに上がれば
オンプレーンに下ろせる

GD フェードヒッターがボールに当たりやすくなるアドレスはわかりましたが、そこからどうやってスウィングすればいいのでしょうか?

西山 僕はずっとフェードでやってきたので、テークバックでクラブを真っすぐ後ろに引くクセがあったんです。

GD クラブをタテに使って、ややアウトサイドにテークバックしていたということですね。


西山 すると、トップでクラブがアップライト過ぎる位置に上がって、そのまま切り返すとクラブが外から下りてしまうので、切り返しでループさせてオンプレーンに乗せていたんです。

GD ちょっぴり複雑な動き?

西山 そこで、吉田コーチと相談して、右腰の回転でテークバックするようにしました。これで、オンプレーンにクラブが上げられるので、切り返しからそのままオンプレーン上にクラブを下ろせるようになりました。

GD オンプレーンに上げて、オンプレーンに下ろす!

西山 ベースがフェードなので、完全にオンプレーンではないかもしれませんが、以前と比較すると、かなりシンプルに振っていけるようになりました。

バックスウイングのコツ①
ポケットを引っ張るように右腰をターンさせる

「バックスウィングの体の回転が浅かったので、回転を深くしました。感覚的には、パンツの右ポケットを背面方向に引っ張る感じです。肩や胸を回していく感覚が合う人もいると思いますが、僕の場合は、右腰のターンがピッタリはまりました」(西山・以下同)

バックスウイングのコツ②
バックスウィングで左手の甲を斜め下に向ける

「バックスウィングのとき、左手の甲を斜め下に向けます。こうすると、フェースが必要以上に開かないので、スウィング中のフェースローテーションの量を抑えることができ、方向性が安定します」

右腰が回転するとなぜいいのか?
⇒オンプレーン上にトップが上がる

バックスウィングで右腰を回転させると、クラブをインサイドに上げられるようになる。これで、そのまま切り返せばオンプレーン上にクラブが乗る理想的なトップになる仕組みだ。

フェースローテーションを
抑えて打つ感覚

GD ミスしても、グリーンの幅の中に収まるという話でしたが、我々がそんな感覚に近づくにはどうすればいいですか?

西山 やっぱり、フェースのローテーション量を抑えることが大切です。実は、僕も吉田コーチに習う前は、フェースを大きく開閉させていたんです。でも、フェースローテーションを抑えて振れるようになってから、方向性が格段にアップしました。

GD 方向性アップには、どんな練習が効きました?

西山 スプリットハンドドリルがお勧めです。フェースを返さずに球をつかまえるコツがわかると、フォローでクラブを立てていく感覚が生まれてきますよ。

フォローのコツ
フェースターンを抑えると方向性は劇的に安定する

「以前はフェースターンを積極的に使って打っていましたが、それだとフェースを返すタイミングひとつで右にも左にも飛ぶんです。あくまでイメージですが、フォローでクラブを立てるくらいフェースターンを抑えて打つと、グリーンの幅の中に打つ確率を上げることができます」

チェンジ前のスウィング

右足体重&大文字Yのアドレスで、クラブを後ろに引いてテークバック。クラブをやや外に上げた浅いトップからアウトサイドイン軌道で、上から打つ。フェースを返しながら、インに振り、手の位置が低く、クラブがヨコに収まる。

チェンジ後のスウィング

左足体重&小文字yのアドレスで右腰のターンでテークバック。クラブをオンプレーンに上げ、ほぼ真っすぐな軌道で、横から打つ。フェースを返さず、オンプレーンに振ると、手の位置が高く、クラブがタテに収まる。

Drill 1
スプリットハンドでフェースの開閉を抑える

「フェースターンを抑えて打つ感覚をつかむには、両手を離して握るスプリットハンドドリルがオススメです。いつもより右手が下にあってダフりやすいので、フェースターンを抑えながら、インパクトで手元を戻してくる感覚が身に付きます」

いざというとき球をつかまえるワザ

GD スライサーは調子が落ちてくると、つい上からボールをつぶして打ちたくなっちゃいますが、こんなときはどうすればいいでしょうか?

西山 スライサーあるあるですね。そんなときは、右足のつま先を開いて構えるといいですよ。

GD それは、どんな効果が?

西山 右のつま先を開くと、ダウンスウィングで右ひざと右腰が前に出ないので、クラブをアウトから下ろしにくくなります。

GD それで、過剰なスライスを止めるわけですね。

裏ワザ
アドレスで右つま先を開いておく

「スライサーは、ボールを上から叩こうとして、切り返しから右ひざが前に出る傾向があります。こうなると、手の通り道がなくなって、クラブがアウトから下りてきます。アドレスで右のつま先を開くと、右ひざが出にくくなるので、インからクラブを下ろしやすくなります」

週刊ゴルフダイジェスト2026年5月5日号より