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【教えて! なっち先生】Vol.31 コントロールショットは“緩み”に注意

ラウンド中、すべてのショットでフルスウィングがベストとは限らない。意図的に飛距離を落とすコントロールショットでピンを狙うコツを、プロゴルファー・大谷奈千代に教えてもらおう!

>>前回のお話はこちら


Lesson 31
ベタピンを狙うための
コントロールショットのコツ


いつもならボギーのホールが1打縮まって、パーになったら嬉しいですよね! ましてや、バーディが決まると、気持ちが晴れやかになって、疲れもどこかに飛んでいってしまいます! 

そんなバーディチャンスにつきやすいのがパー5や短いパー4。ピンまでの残り距離が100ヤードなら、アマチュアゴルファーにもベタピンのチャンスがありますよね! 

しかし、こんなときピッタリ、フルショットの距離が残ることのほうが珍しいのが、ゴルフの難しいところなんです。たとえば、PWで115ヤード飛ぶとしたら、15ヤード距離を落とすためにコントロールする必要があるわけです。今回は、PWで100ヤードのタテ距離を合わせるためのコントロールショットについてレッスンしていきましょう!


振りをコンパクトにして強い球を打つのが正解 

コントロールショットが苦手な方の多くは、ボールが飛び過ぎないように、力を緩めて柔らかいボールを打つイメージを持っているようです。

しかし、このイメージでは、スウィング全体に緩みが生じてしまうので注意が必要です。PWのフルショットから距離を15ヤード落とすのは、グリーン周り30ヤード以内からフワッと柔らかく打つアプローチとは違いますので、ある程度、スウィングにしっかりとした張りが必要になってきます。スウィングの大きさを小さくして、しっかり打つのがコントロールショットを成功させるコツなんです。 

距離に対してバックスウィングが大きすぎると、インパクトに向かってクラブを減速させてしまうため、スウィングに緩みが生じてしまいます。

フルスウィングのトップでは、グリップの位置が右耳の横あたりにきますが、コントロールショットでは肩の高さくらいのトップになるようにコンパクトなポジションで収めるのがポイントです。また、フォローサイドも同様に肩の高さでフィニッシュするようにしましょう! 両手を合わせて、左右に手元を遠くに持っていくようにスウィングします。

実際のショットでは、アドレスで作った腕の三角形の形を変えないようにスウィングします。トップでは手元を遠く、フィニッシュでも手元を遠くするくらいで三角形を保つことができますよ! 

こうすることによって、手を使わず腰のターンだけでボールを打てる、つまり下半身リードでスウィングする感覚が生まれてきます。すると、ハンドファーストの状態でインパクトでき、強いボールが打てるようになるのです!


コントロールショットでは、緩まず、しっかりスウィングするために、体幹でフィニッシュすることが大切です。

この感覚をなかなかつかめない方は、両わきにタオルを挟んでスウィングすることをお勧めします。両わきを締めることで腹筋に力が入るので、体幹を使いやすくなりますよ! 

コントロールショットでは、しっかり体幹を使った強い球が正解です! ぜひ参考にしてみてください!

大谷奈千代

1984年、神戸市出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。関西を中心にレッスン活動を行う

週刊ゴルフダイジェスト2025年11月4日号より