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【練習場の“浦”メニュー】Vol.6「飛ばしたかったら足指で地面を“つねる”」

身長171cmで420Yという驚異の飛距離を誇る浦大輔が、上達に役立つホンモノの練習を伝授する連載「練習場の“浦”メニュー」。前回、「飛ばさないとき」は足指を浮かしたまま打つ、という極意を教えてもらったが、ということは「飛ばしたい」ときはその反対? 飛距離アップに有効だという「つま先」の使い方を教わった。

TEXT/Kosuke Suzuki PHOTO/Hiroaki Arihara THANKS/√dゴルフアカデミー 

浦大輔

うらだいすけ。身長171cmで420Y飛ばす飛ばし屋にして超理論派。東京・池上で√d golf academyを主宰。「浦大輔オンラインアカデミーサイト」では、スペシャルドリルやマル秘レッスンを有料会員限定で配信中

>>前回のレッスンはこちら


今月の浦メニュー
両足の指で地面をつかんで
マン振り!


こんな人にオススメ!
●振っても飛ばない人
●フットワークが下手な人

思い切り振っているつもりでも飛ばない人、フットワークが上手く使えず「手打ち」と指摘されがちな人は、もっと足指を使って地面を蹴ることを身に付けよう。足指を鍛え、足をもっと上手に使えるようになれば、もちろんシンプルに飛距離アップにもつながる

ふくらはぎが攣るくらい
足指を使おう

前号で、アプローチやコントロールショットは足指を浮かせて練習しろという話をしました。

勘のいい人はもう気づいていますよね。そうです、飛ばしたかったらその反対に足指で地面を踏ん張るんです。

飛ばしにおいて足指の力ってかなり大事で、私自身強振するときは足指で強烈に地面を押します。とくに右足は、ひざを前に出すように右サイドを押し込みますが、この際に右足つま先の「蹴り」がものすごく重要。もちろんこれを受け止めるために、左足指も同じくらい力を出す必要があります。


飛ばしのカギは右つま先の蹴り

飛ばすためには右足の「蹴り」がとても重要。その原動力となり、飛ばしに直結するのが足指のパワーだという

このフットワークの出力を上げることは、即・飛ばしに直結しますので、飛ばしたかったら普段から足指をしっかり使った練習をしておいてください。また、足元が不安定なライでもバランスよく振れるようになるので、傾斜地などでのショット力も上がります。

とりあえず、両足つま先立ちでマン振りしましょう。思い切り振っても体が前につんのめらないように足指をしっかり使ってバランスを取りながら、思いっ切り振る。

これをやっていると、そのうちシャンクが出始めると思いますが、ビビってやめないこと! すると今度はダフリも出始めますが、それでもくじけちゃいけません。これは強振できている証拠で、足指や腹筋の力が足りずにクラブに持っていかれてそういうミスが出ているので、むしろいい兆候です。シャンクやダフリが出たら、さらにお腹に力を入れ足指も目いっぱい踏ん張ってもっと強振できるようにがんばってください。

このとき、足の爪を立てるように指先を使うのはNG。足指の腹で地面を“つねるℽような使い方が正解です。この“つねる”力がそのまま飛距離になります。

足指も、本当は5×2の10本全部を使うわけではありません。細かく説明するなら、バックスウィングは右足の内側3本、親指・人さし指・中指で踏ん張ります。そして切り返しの瞬間は左右の内側3本ずつの計6本を使います。ダウンスウィングは左足の内側3本と右足の親指の4本。そしてフィニッシュでは指は右足の親指1本だけなんですが、これに加えて左足の裏がめくれて外側が地面に食い込んでいる感じが必要です。

まあ実際はスウィングしながらこの足指使いを意識するなんて普通のアマチュアには到底不可能なので、なんとなく「こう使っているんだ」というイメージがあればいいと思います。逆に違うところを使っていることに気づいたら、おかしいなと思って直してみてください。

ただし、フィニッシュの「左足外側」は大事。ここは指ではありませんが、フィニッシュで左足裏がめくれて外側で接地する感覚はとても大事なので、チェックポイントにしましょう。

うまくできない人は、地面に敷いたタオルを足指でたぐり寄せる「タオルギャザー」というトレーニングが有効なので……各自ググってやってみてください(笑)。

Point 1
足の指の腹で地面をギュッと踏ん張る

足指を踏ん張る際は、爪を立てるように足裏を丸めるのではなく、足指の腹を地面に押し付け、地面を「つねる」ように使おう

Point 2
使う指数は3本>6本>4本>1本と変化する

バックスウィングで使うのは右足の内側3本。切り返しでは両足の内側3本になり、ダウンスウィングは左足3本と右足の親指。フィニッシュは右足親指と左足外側で体を支える

ボールを押せるようになり初速が上がる!
インパクトでボールを強く押せるようになり、ボール初速が上がって、もちろん飛距離も伸びる。フットワークがスムーズになって「手打ち」が直る。さらには悪いライでもバランスを保ってスウィングできるようになる

月刊ゴルフダイジェスト2025年6月号より