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【ゴルフジム】「アイアンで球がうまくつかまりません」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンで球がつかまらない」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ

教える人/吉本舞

よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」の資格を持つ。レッスンでは楽しみながらの上達を目指す。動画配信チャンネル「maimai GOLF」などを通じレッスン動画を多数公開。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター

<今週のお悩み>
「アイアンで球が
思うようにつかまりません」

●南達也さん(36歳/身長172cm/ゴルフ歴2年/ベストスコア94/平均スコア105)
インパクトの前後で前腕の筋肉が浮き出ていて、グリップ圧がかなり強いことがわかる(3~4コマ目)。グリップ圧が強すぎると、適正なリリースが起こりにくくなるため、フェースをスクエアに戻す確度が下がってしまう

 アイアンでボールがうまくつかまりません。

吉本 スウィング中のグリッププレッシャーがちょっと強すぎますね。ダウンスウィングの途中まではうまくクラブを引っ張って下ろせていますが、そこから先でリリースが起こらずに、フォローで手元だけが高くなっている印象です。たとえば、左手の小指と薬指を外して(握らずに)スウィングしてみると、普段どれだけ強く握りすぎているかがわかると思います。

リリースしないで手元を振っています

グリップ圧を強くしてボールに「当てよう」とすると、インパクトゾーンで本来自然に起こるべきヘッドのリリースが阻害される。適切なリリースが起こるとフェースはスクエアに戻ろうとするが、リリースができないとインパクトでのフェースの向きが不安定になる

 左手グリップの小指側はとくにしっかり握るものだと思っていましたが……外しても問題なく振れますね。確かに、このほうがヘッドをリリースする感覚は強くなります。

吉本 右手はライ角の保持に必要なので、ある程度しっかり握っておくほうがいいですが、それも必要最小限の力で十分です。グリップを強く握りすぎてリリースがうまくいかないと、フォローで右腕とクラブが一直線の状態が長く続きますが、リリースがうまくいくとヘッドが跳ね上がる感じで上方向に動くので、腕とクラブに90度の角度ができるんです。

 なるほど。

吉本 グリッププレッシャーを弱めると、切り返しにもいい効果があります。切り返しで手元をボールの方向に向けて下ろすのではなく、腕を脱力させながら真下に下ろせると、自然なタメとリリースがより使いやすくなるんです。

 手元がストンと下りる感覚は初めてです。

これで解決!
「グリップの力を抜いて
 自然なリリースを使おう」

左手の小指と薬指を外して、最初は腰から腰の高さでスウィングしてみる。必要最小限の力で握ることで、ヘッドが自然にリリースされる感覚がわかる。慣れたらフルスウィングで素振り、さらに実際にボールを打ってみるといい

Point
フォローでは腕とクラブが「90度」

ヘッドが適切にリリースされることで、フォローではヘッドが上方向に跳ね上がり、腕と「90 度」程度の角度がつく。腕とクラブがいつまでも一直線なのは、リリースがうまくいかなかった証拠

Drill
手元を数回真下に下ろして振る

トップとハーフウェイダウンを数回、行ったり来たりしながら、最後にボールを打つ。腕の力を抜き、手元を真下に「落とす」イメージで切り返すのがポイント

週刊ゴルフダイジェスト2025年4月15日号より

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